柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

904号 昭和生まれの老翁の面白話。第45話 「比叡山延暦寺の宿坊から夜道を一人で下る②」今週の一花「オトギリソウ」

2024年08月30日 08時41分17秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第45話 「比叡山延暦寺の宿坊から夜道を一人で下る②」

下山道の周りは手入れの行き届いた杉の高木の森で、幅40cmほどで修験者や山林作業者が頻繁に歩いているような道でそれほど荒れていたり、急坂ではありませんでした。左右に笹が生い茂っていました。その日は満月で雲一つなく。山道を明るく照らしていました。しかし、出発したものの京阪電車の終電に間に合うか気がせき、小走りで下山しました。杉林の間に見える明るい満月は踊るようにどこまでも小生を追いかけてきました。山道が二股に分かれているところがあり、少し思案しましたがやや坂が急に下る右の道を選びました。どんどん下った所は残念ながら河原になっていました。仕方がないので今来た道を上り帰り、二股の所で左の道に行くことにしました。

しばらく行くと粗末な作業小屋がありました。そこを覗くと月光で白々と光る骸骨が2個ありました。ギョッとしてよく見るとそれは山の作業員が置いていったヘルメットでした。それからも小走りで下り、その頃好きだった女の子の名前を大声で「K子ちゃん~」と叫びながら下りました。どんどん下っていくと墓地がありました。その頃はまだ土葬がありました。火の玉のようなものがきれいにピカピカと光っていました。よく見ると磨かれた墓石が月光を反射していたのです。この墓地に着いたことでようやく人里につながる道だと安堵しました。夜中の墓地を見てほっとしたことは初めてでした。どれくらい山中をさまよったかわかりませんが1時間くらいのように思いましたが、下りとは言え標高差682mを1時間で下るのは無理かも

今週の一花 オトギリソウ

 オトギリソウ

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903号 昭和生まれの老翁の面白話。第44話 「比叡山延暦寺の宿坊から夜道を一人だ下る①」今週の一花「熱帯香りミニスイレン‘ドウベン’」

2024年08月22日 11時45分50秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第44話。「比叡山延暦寺の宿坊から夜道を一人で下る①」

高校の友人にM君がいた。彼は学科の物理が大好きで、物理の分厚い問題集500問を毎日解いていた。彼が言うのには「解答できなかったのは2問だけだった」と言ったので驚きました。小生の場合は解答できるのは2問くらいの難問集です。

彼はある宮大工の息子で中学生の家庭教師をしていました。息子は遊んでばかりでなかなか勉強に身が入らないのを父親が心配しました。それで夏休みの1ケ月を息子のために伝手がある比叡山延暦寺の宿坊を借りました。ここなら山の中で遊びに行くところがないので勉強がはかどるだろうとのことでした。そしてM君がつききりで勉強の面倒を見てくれとのことでました。M君は破格の授業料をもらったそうです。しかし、彼は「朝から晩まで中学生相手に山中の宿坊にいるのは飽きる。やることは中学生相手にキャッチボールしかない。それで小生に「遊びに来ないか」という誘いがありました。小生はケーブルカー(標高差567mで日本一)で宿坊に様子を見に出かけました。今は宿坊は高級ホテルのようですがその当時は普通のお寺でした。小生は一日いたのですが夕方に「何もすることもなく飽きた。歩いて山を下る」と言いました。M君は「もうケーブルカーは終電がないよ。一人で山を下るのは危ない。泊っていけ。徹夜で囲碁でも打とう」と言ってくれました。小生は少々無謀と思ったが「今夜は満月で明るい大丈夫だ」と肝試しのつもりで下山しました。山の地形からおおよその道は分かっていました。(※ 比叡山の標高は約848m。麓の京阪電車の駅のある坂本が約166m。標高差682m) 続く

今週の一花 熱帯香りミニスイレン ‘ドウベン’

 熱帯香りミニスイレン‘ドウベン’

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902号 昭和生まれの老翁の面白話。第43話 「肉は潜水艦。女のふんどし」今週の一花「サギソウ」 

2024年08月15日 17時53分48秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第43話 「肉は潜水艦。女のふんどし」」

仕事仲間数人と焼き肉屋で会食をしたことがあった。大阪出身の友人が焼き肉を食べながら「俺の子供のころは肉と言えば潜水艦だったな~」と言いました。「潜水艦って何?」と聞くと彼は「並み(波)以下の肉のことだよ。波の下にいるのは潜水艦」なるほど。

大阪の人は面白いことを言います。商売人が仕事の状況を言うときに仕事が順調で儲かっている時は「おかげさんで」少し儲かっている時は「ちょぼちょぼや」出入りが同じ程度の時は「まあまあでんな」全然儲かっていない時は「あかん、女のふんどしや」「女のふんどして何?」その心は「食い込むばっかりや」なるほど。面白い。 

今週の一花「サギソウ」

 サギソウ

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 901号 昭和生まれの老翁の面白話。第42話 「がっかりした女性からの言葉②」今週の一花「チョコレートコスモス」 

2024年08月08日 13時50分42秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第42話「がっかりした女性からの言葉②」「養老院の予約」

仕事を依頼してくれていた少々口の悪い女性Aさんと世話ばなしをしていた時のこと。息子の嫁さんは一人娘で比呂子ちゃん(仮名)という。比呂子ちゃんの両親は健在。小生が「比呂子ちゃんはこれから自分の両親と我々夫婦の4人の老人の面倒を看なければならない。大変だ」と言いました。それを聞いたAさんは「何を言っているの。面倒など見てくれるわけがないよ。サッサと養老院の予約をとっときな」。そのと~おり。養老院のスタッフに嫌われないように心掛けなければ。介護士は若くて美人で優しい女性だといいな。

今週の一花 チョコレートコスモス

 チョコレートコスモス

 

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900号 昭和生まれの老翁の面白話。41話 「がっかりした女性からの言葉①」。今週の一花 ジニア ‘シンデレラ’  

2024年08月01日 10時09分21秒 | お知らせ

 第41話 がっかりした女性からの言葉①。きさくな近所の奥さんに「歳をとって81歳になった」と言ったところ「男の平均寿命に近づいたわね」と言われた。めでたくもないが「おめでとうと」と言われるのを期待したのにそっけない言葉。実は言われてから早1年が過ぎ、平均寿命を越してしまった。

小さな子供のころから知っている美人になった女の子に「おじさんは私の年より私のお婆ちゃんの年に近い」がっくり。

7~8年ぶりに大学時代から付き合いのある美人の女友達に会った。2人の間に遠慮は無い。私を見て最初に言った言葉「また、縮んちゃったわね」。妹の亭主にも「お兄ちゃんまた足がチビたね」と言われた。小生は自分が矮躯であることをかなり気にしている。以前は身長162センチだったのが今は158センチまで縮んでしまった。だんだん年を取るにつれて小さくなり、そのうちに「一寸法師」ならぬ「一寸爺」になるかも。骨になればどうかな。

今週の一花 ジニア「ヒャクニチソウ」‘シンデレラ’

 ジニア「ヒャクニチソウ」‘シンデレラ’

 

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