毎週の「しんぶん赤旗」日曜版に折り込んでいる2015年10月25日付の「こんにちは」の記事「『議会にボート予算』? 保守系議員が奇妙な提案」の記事を紹介します。
町としてもボートクラブ設立や町民レガッタなどで力を入れているボート競技について、関連予算を議会費に計上しようという提案がある保守系議員から突然出され、「議会活性化特別委員会」で議題になりました。この提案の問題点と特別委員会での顛末を急ぎ町民にお知らせする必要があり、「こんにちは」に書きましたが、なぜこのような提案がなされるのかの背景が分からなければ、理解しにくい問題だと思い、その辺りを紹介したいと思います。
東郷町議会の議員は毎年開かれる「全国市町村交流レガッタ」の「議会議員の部」に出場してきました。全国市町村交流レガッタは、全国のボート場がある市町村の町民レガッタの優勝クルーなどが集まる大会です。東郷町からも町民レガッタの優勝クルーが参加しています。
東郷町の町民レガッタ優勝クルーの「全国市町村交流レガッタ」の出場費(参加費、宿泊費、交通費)は町の予算の「教育費」から全額出ています。
議会議員の部の出場についても「教育費」に予算組され、議員たちも全額公費で参加していました。しかし住民から「議員が出るのに税金を使うのはおかしい」との意見があり、また他の議会を見ても全額税金で、という例はなく、東郷町議会も今年から、議員は議員互助会(議員がお金を出し合って弔慰金や昼食代を出す会)からの補助で出場しました。(ただし交通費は町民クルーが移動するためのバスに便乗ということにしています)
これまで「議会のボートには税金を使って当たり前」という雰囲気があり、それが今回の「提案」につながったのではないかと私は推測しています。
提案者は「出場費に税金を使うように戻せ」とまでは言っていませんが、一部議員が会議でそのような趣旨の発言をしました。
背景の説明が長くなりましたが、このような背景を知らなければ、到底理解不能な「提案」だと思います。よろしくお願いします。
なお、この日に思ったことをツイッターに記したので、ご参照ください。
https://twitter.com/kadohara/status/657068002542678016
-------------
22日に開かれた議会活性化特別委員会(議会の活性化などについて検討する議長以外の全議員が参加する会議、かどはら議員は副委員長)で、保守系の加藤啓二議員が、ボートのための事業費を議会費に計上するよう議会として要望することを提案しました。
加藤議員は、ボートを通した町の㏚活動に議会として取り組みを強めるため、その根拠を明確化するために議会としての予算を持つべきだとの説明を行いました。
これに対し他の議員からは、議会としてボートに特に力を入れることへの是非についての議論が賛否双方の立場から出されました。 かどはら議員は「ボートのための予算を議会費に計上することが、なぜ議会活性化につながるのかの説明がないので、そうした観点から議論すべきだ」と問題提起しましたが、その後も議会活性化につなげる議論は出ませんでした。
かどはら議員は「この委員会で話し合うべき内容ではない」とした上でボートのための予算を議会が持つことについては次の理由で反対すると表明しました。
①生涯学習の事業として行われているので、その中で拡充を求めるのがスジ。②議会がボートだけに肩入れすべきとは思わない。③全議員が必ずボートに関わるべきと決めるべきではない。
会議の終わりに箕浦克巳委員長(公明党)が「議会活性化特別委員会ではなく、別の形で議長に提案してほしい」と述べ、全委員が了承しました。
「ボートは議会の仕事」と言わんばかりの提案と、それに賛同する議員たち…。町民から理解が得られるとは思えません。
-------------
以上
町としてもボートクラブ設立や町民レガッタなどで力を入れているボート競技について、関連予算を議会費に計上しようという提案がある保守系議員から突然出され、「議会活性化特別委員会」で議題になりました。この提案の問題点と特別委員会での顛末を急ぎ町民にお知らせする必要があり、「こんにちは」に書きましたが、なぜこのような提案がなされるのかの背景が分からなければ、理解しにくい問題だと思い、その辺りを紹介したいと思います。
東郷町議会の議員は毎年開かれる「全国市町村交流レガッタ」の「議会議員の部」に出場してきました。全国市町村交流レガッタは、全国のボート場がある市町村の町民レガッタの優勝クルーなどが集まる大会です。東郷町からも町民レガッタの優勝クルーが参加しています。
東郷町の町民レガッタ優勝クルーの「全国市町村交流レガッタ」の出場費(参加費、宿泊費、交通費)は町の予算の「教育費」から全額出ています。
議会議員の部の出場についても「教育費」に予算組され、議員たちも全額公費で参加していました。しかし住民から「議員が出るのに税金を使うのはおかしい」との意見があり、また他の議会を見ても全額税金で、という例はなく、東郷町議会も今年から、議員は議員互助会(議員がお金を出し合って弔慰金や昼食代を出す会)からの補助で出場しました。(ただし交通費は町民クルーが移動するためのバスに便乗ということにしています)
これまで「議会のボートには税金を使って当たり前」という雰囲気があり、それが今回の「提案」につながったのではないかと私は推測しています。
提案者は「出場費に税金を使うように戻せ」とまでは言っていませんが、一部議員が会議でそのような趣旨の発言をしました。
背景の説明が長くなりましたが、このような背景を知らなければ、到底理解不能な「提案」だと思います。よろしくお願いします。
なお、この日に思ったことをツイッターに記したので、ご参照ください。
https://twitter.com/kadohara/status/657068002542678016
-------------
22日に開かれた議会活性化特別委員会(議会の活性化などについて検討する議長以外の全議員が参加する会議、かどはら議員は副委員長)で、保守系の加藤啓二議員が、ボートのための事業費を議会費に計上するよう議会として要望することを提案しました。
加藤議員は、ボートを通した町の㏚活動に議会として取り組みを強めるため、その根拠を明確化するために議会としての予算を持つべきだとの説明を行いました。
これに対し他の議員からは、議会としてボートに特に力を入れることへの是非についての議論が賛否双方の立場から出されました。 かどはら議員は「ボートのための予算を議会費に計上することが、なぜ議会活性化につながるのかの説明がないので、そうした観点から議論すべきだ」と問題提起しましたが、その後も議会活性化につなげる議論は出ませんでした。
かどはら議員は「この委員会で話し合うべき内容ではない」とした上でボートのための予算を議会が持つことについては次の理由で反対すると表明しました。
①生涯学習の事業として行われているので、その中で拡充を求めるのがスジ。②議会がボートだけに肩入れすべきとは思わない。③全議員が必ずボートに関わるべきと決めるべきではない。
会議の終わりに箕浦克巳委員長(公明党)が「議会活性化特別委員会ではなく、別の形で議長に提案してほしい」と述べ、全委員が了承しました。
「ボートは議会の仕事」と言わんばかりの提案と、それに賛同する議員たち…。町民から理解が得られるとは思えません。
-------------
以上