書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「船員解放『中国外交の勝利』…ネットは大騒ぎ」 から

2010年09月14日 | 抜き書き
▲「YOMIURI ONLINE 読売新聞」2010年9月13日22時18分 、読売新聞。(部分)
 〈http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100913-OYT1T00820.htm?from=main3

 インターネット掲示板では、「中国外交の重大な勝利だ」との凱歌(がいか)が上がり、船長釈放要求が殺到。「原爆を落とせ、ミサイルを撃て」といった書き込みも相次いだ。
 北京の日本大使館などによると、天津市にある日本人学校(生徒数193人)では、12日夜、走行中の車からパチンコ玉状の鉄球が投げ込まれ、正門近くの警備員室の窓ガラス2枚が割れた。13日朝には、学校の壁に黄色のペンキで「中国人民は侵犯を許さない」と書かれているのが見つかった。
 香港紙・明報は13日、中国最大規模のハッカー組織「中国紅客連盟」が、満州事変(1931年)の発端となった柳条湖事件から79年にあたる18日まで、日本政府機関サイトを攻撃する計画だと伝えた。ネット上では、日本製品不買運動呼びかけも相次いでいる。

 これが、伊藤律の言う「無責任な野次馬根性」の徒、宇野哲人が指摘した中国人に顕著な「付和雷同」の傾向。関西人がひとことで形容すれば、イチビリ。
 イチビリはほうっておいて。

 安定維持を最重視する政権は、街頭デモなどが社会秩序を乱す事態は断じて許さない構えだ。民間団体・中国民間保釣連合会は10日、北京で海軍出動を求めるデモを計画したが、当局は許可せず、胡錦濤国家主席あての対日武力行使請願書も受理しなかった。

 事態で本当に大事なのはこっちだ。イチビリを嗾けている(たぶん)手段愛国の反主流派(そして/もしくは反体制派)は、前回(2005年)ほどの力は、いまのところないらしい。