書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

石玉崑述 鳥居久靖訳 『三侠五義』

2006年05月29日 | 文学
DVD-ROM 平凡社『世界大百科事典 第二版』より
三侠五義
さんきょうごぎ

 中国,清代末期の白話長編小説。原名は《忠烈惟義伝》。石玉崑の講談をまとめたもので,全120回。1879年(光緒5)初版。北宋の名臣包拯(ほうじよう)(999‐1062)の名裁判ぶりを描いた明代の《竜図公案》を発展させ,これを軸として〈三侠(3人の侠客)〉と〈五鼠(5人の義賊)〉の活躍ぶりを描き,《水滸伝》の面白さをねらっている。のち文人の兪越(ゆえつ)が増補して《七侠五義》(1889)を出し,ほかにも続作が出た。 (中野 美代子)

 『大岡越前』+『水滸伝』といったところだが、あまり面白くはなかった。

(平凡社 1982年1月初版第8刷)