書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「中国毒ギョーザ:対日配慮か 首相相互訪問にらみ」 から

2010年03月27日 | 抜き書き
▲「毎日jp」2010年3月27日 10時34分 更新:3月27日 11時4分、北京・浦松丈二。(部分)
 〈http://mainichi.jp/select/today/news/20100327k0000e030017000c.html

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国当局が製造元の天洋食品(河北省石家荘市)の元臨時従業員、呂月庭容疑者(36)逮捕をこの時期に発表したのは、中国と欧米との関係がぎくしゃくするなか、日本の対中世論を好転させようとする中国指導部の意向を反映したものとみられる。/日中両政府は5月1日に開幕する上海万博に合わせた鳩山由紀夫首相の訪中と温家宝首相の訪日の調整をスタートさせており、中国側はギョーザ事件を解決することで首相相互訪問を後押しする方針とみられる。

 いちばん納得できる解釈。

 しかし、地元の河北省警察当局は「犯人逮捕までは中国側で毒物が混入されたことを証明できない」と強く抵抗。中間報告の発表は見送られ、中央の公安省主導で捜査が続けられてきた。

 この一連の事件の背景について、構図が知りたい。「中央対地元」なのか、「中央対地元につながる別の中央」なのか。

 →「asahi.com」2010年3月27日7時19分、「ギョーザ事件 呂月庭容疑者、08年に一時拘束」(部分)
 〈http://www.asahi.com/national/update/0327/TKY201003270010.html

 事件発生から2年が過ぎても捜査態勢を維持。呂容疑者を含めた臨時工へのねばり強い聴取を進め、ようやく自供を得たものとみられる。日中首脳会談のたびに日本側が毎回、事件解決を強く求め、「日本政府や国民が事件をきわめて重く見ていることがよく伝わった」(中国政府関係者)といい、胡錦濤(フー・チンタオ)指導部がメンツをかけ、捜査部門に事件の解決を指示した結果ともいえる。

 誰か有力者が捜査に介入していたのではないのか。

 →「msn 産経ニュース」2009.12.27 15:40、共同「ギョーザ事件指揮官が転出 中国、解決の意欲後退か」(部分)
 〈http://sankei.jp.msn.com/world/china/091227/chn0912271542000-n1.htm

 事件捜査は、製造工場の従業員数人を拘束して聴取したものの、犯人を特定できないまま難航中。こうした状況下での指揮官異動は、中国側が「事件解決への意欲を後退させている」(日本外交筋)ことが背景にあるとみられる。