『立命館東洋史学』35、2002年7月、1-21頁。
著者は文中提示される予言について、後世の事実に照らして当り外れを見ることでその記事が書かれた年代を絞り込むという顧炎武の手法と、歳星記事が前365年を起点に計算されているという新城新蔵の説とを批判的に受け継ぎ、『左氏伝』の成立を前365/364年(ただし前330年頃に部分的な追加あり)と特定する。編纂者として、呉起・呉期・鐸椒という劉向『別録』の説を、状況的に可能性高しとして支持。
著者は文中提示される予言について、後世の事実に照らして当り外れを見ることでその記事が書かれた年代を絞り込むという顧炎武の手法と、歳星記事が前365年を起点に計算されているという新城新蔵の説とを批判的に受け継ぎ、『左氏伝』の成立を前365/364年(ただし前330年頃に部分的な追加あり)と特定する。編纂者として、呉起・呉期・鐸椒という劉向『別録』の説を、状況的に可能性高しとして支持。