川原秀城編『朝鮮朝後期の社会と思想』(勉誠出版 2015年2月)、同書99-139頁。
宋時烈の研究レベルが高いのは、帰納と演繹の質と量を確保する――厖大な資料を解析して一般法則を発見し、法則間の論理的整合性を考察し、一般法則から結論を推論し、結論の客観性を獲得するためである。(122頁)
これだけなら大層驚くべきことだが、同時にこうも書かれているのはどう解釈すべきか。
宋時烈は二程朱子の学に心酔しそれを絶対化し、孜々として有用な朱子学基本書を編み、程朱書に精密な注釈をくわえる。〔略〕朱子学の厳格かつ排他的なフレームワークからわずかでも飛びだそうとはしない。(121頁)
宋時烈の研究レベルが高いのは、帰納と演繹の質と量を確保する――厖大な資料を解析して一般法則を発見し、法則間の論理的整合性を考察し、一般法則から結論を推論し、結論の客観性を獲得するためである。(122頁)
これだけなら大層驚くべきことだが、同時にこうも書かれているのはどう解釈すべきか。
宋時烈は二程朱子の学に心酔しそれを絶対化し、孜々として有用な朱子学基本書を編み、程朱書に精密な注釈をくわえる。〔略〕朱子学の厳格かつ排他的なフレームワークからわずかでも飛びだそうとはしない。(121頁)