ロシア語原題『Сабирова Д.К. - История Татарстана с древнейших времен до наших дней』
教科書(大学初年級用?)だから仕方がないと言えば仕方がないのかもしれないが、叙述にあたって出典がほとんどない。巻末に参考文献リストもないし、史料紹介もない。索引も、人名・事項ともに、ない。
これだけでも萎えるが、もっと萎えたのは「導言」で、“弁証法”やら“歴史の発展段階”やら“世界史の法則”やら、といった大時代な言葉がぼんぼん飛び出してくることだった。その結果タタールスタンの歴史のはずなのに、世界史の話が途中でやたらに出てくる、分厚さ(352ページ)の割に退屈なこの本は、買って損をした。
(М.: КноРус, 2009.)
教科書(大学初年級用?)だから仕方がないと言えば仕方がないのかもしれないが、叙述にあたって出典がほとんどない。巻末に参考文献リストもないし、史料紹介もない。索引も、人名・事項ともに、ない。
これだけでも萎えるが、もっと萎えたのは「導言」で、“弁証法”やら“歴史の発展段階”やら“世界史の法則”やら、といった大時代な言葉がぼんぼん飛び出してくることだった。その結果タタールスタンの歴史のはずなのに、世界史の話が途中でやたらに出てくる、分厚さ(352ページ)の割に退屈なこの本は、買って損をした。
(М.: КноРус, 2009.)