正岡忠三郎編集代表『子規全集』16「俳句選集」(講談社 1975年8月)所収、同書649-662頁。本巻の「解説」として。
「『無常感』がないという点で、子規の文学は『万葉集』に対応する」の一句は、その警抜な着眼点に感嘆するのだが、それ以外の物の見方(たとえば歴史観など)は、江戸時代の農民をためらいもなく農奴であるとしたり、型通りのコミュニストといった印象が強い。
「『無常感』がないという点で、子規の文学は『万葉集』に対応する」の一句は、その警抜な着眼点に感嘆するのだが、それ以外の物の見方(たとえば歴史観など)は、江戸時代の農民をためらいもなく農奴であるとしたり、型通りのコミュニストといった印象が強い。