祖母の家

2010-07-03 15:49:45 | 塾あれこれ
愛媛県大三島にありました。

母方の祖母が住んでいた家です。

30年くらい前に建て替わる直前の写真。
これでは古い家のように見えませんが
中は戦前とほぼ変わっていなかったのではないか。

私が小学生のころ、電灯は20ワットの裸電球が一つ
簡易水道はひかれていましたが井戸水も多く使い
土間やクド、囲炉裏・・こういう生活でした。
ラジオはありましたが聞くことはなかったですね。

尾道から遊びに行くと、うわ~田舎と思いましたが
今となると良い経験を沢山したことに気付きます。

旅館などでイロリを経験するのと生活の中にあるのを
たとえわずかでも知っているのとでは違いますから。

空気も匂いも濃密で、田舎の長い歴史を実感できます。

遺産相続をした人がこの家を建て替えたのですが
勝手な感想として「オレにも大切な家なのに」という
気持ちが少しよぎりましたね。


トイレはいったん庭に出てから家の一番端に行きます。
雨の日はカサが必要でした。

穴の上にひわった板が渡してあるだけでぐらぐらとし
怖かったですねえ。

今では世界の片隅に行かないと残っていないタイプの
「ご不浄」でした。


日本は変わりましたね。