今風の本の作り方です。
内容はそこそこ難しい処もありますが
写真も図版も絵本なみに大きく多く、カラフルで楽しい。
分かり易い本づくりを、という姿勢がよく分かります。
(残念ながら校正ミスがあるけれど)
吉村仁著『素数ゼミの秘密に迫る!』
ソフトバンククリエイティブのサイエンス・アイ新書です。
従来の新書といえば活字ばかり、図版も少なくかつ
分かりづらい。
一般読者向けと言いながらテクニカルタームの羅列には
文章の工夫が要るのでは?と思いますね。
この本は違います。
中学生でも手に取りたくなるような仕上りに見えます。
これからの本はきっとこう変わってゆくのでしょう。
制作する方はタイヘンでしょうね。
電子書籍になれば更に分かりやすい本づくりが可能。
自由に写真や図版を参照し、音も聞け、3Dにもでき
脚注なども読者のレベルで引っ張れる
そんな時代がそこまできているんですね。
大人も子供もそれなりのレベルに合わせて一冊の本を
読めるようになります。(たぶん)
古典も読みやすくなるでしょう。
○
著者の吉村仁さんは数理生態学。
少し前、ベストセラー『素数ゼミの謎』を出版され
オールカラーの絵本で大人も子供も読め、評判でした。
○
以下、本から引用します。
誰もが思っていることなのに現実はなかなか良くならない
子供の勉強の仕方についてです。
『日本では、大学受験を中心に記憶重視の入試のため、
子供たちは小さいころからとてもたくさんの暗記を強い
られています。理解をせずに暗記をすると、その暗記し
たことは信心として、つまりその人には真実として記憶
されてしまいます。そうではなく、1+1=?から理解
を積み重ねて、考えていくことが重要です。』
『小学校から習ってきた理科や数学も、覚えるのではなく、自分が
納得する、つまり理解して自分の中で体系化することが重要です。
逆にもっともまずいのが、覚えることなのです。なぜなら覚える
ことは、考えずに信じることになるからです。そこには理解はあ
りません。算数や数学では、1つの原理を理解すると、その原理
はいろんな場面で自由に使えます。ところが、覚えているとそう
はいきません。・・』
とはいえ多くの塾では覚えて対応させようとしています。
タテマエは違っていても本音では、ね。
テストの数字が直ぐに上がらなければ塾を変わられそうで。
かといって、長く行かせて結果が出ないのも悲惨だし。
○
来年は13年ゼミの羽化する年にあたるそうです。
初夏、アメリカに行って見られますか?
P.S.
昨夜散歩をしていたら近くの山ではまだ多くのセミが鳴き
その中に、もうツクツクホウシの声が聞こえました。
つい先日には、カナカナが聞こえていたのに。
内容はそこそこ難しい処もありますが
写真も図版も絵本なみに大きく多く、カラフルで楽しい。
分かり易い本づくりを、という姿勢がよく分かります。
(残念ながら校正ミスがあるけれど)
吉村仁著『素数ゼミの秘密に迫る!』
ソフトバンククリエイティブのサイエンス・アイ新書です。
従来の新書といえば活字ばかり、図版も少なくかつ
分かりづらい。
一般読者向けと言いながらテクニカルタームの羅列には
文章の工夫が要るのでは?と思いますね。
この本は違います。
中学生でも手に取りたくなるような仕上りに見えます。
これからの本はきっとこう変わってゆくのでしょう。
制作する方はタイヘンでしょうね。
電子書籍になれば更に分かりやすい本づくりが可能。
自由に写真や図版を参照し、音も聞け、3Dにもでき
脚注なども読者のレベルで引っ張れる
そんな時代がそこまできているんですね。
大人も子供もそれなりのレベルに合わせて一冊の本を
読めるようになります。(たぶん)
古典も読みやすくなるでしょう。
○
著者の吉村仁さんは数理生態学。
少し前、ベストセラー『素数ゼミの謎』を出版され
オールカラーの絵本で大人も子供も読め、評判でした。
○
以下、本から引用します。
誰もが思っていることなのに現実はなかなか良くならない
子供の勉強の仕方についてです。
『日本では、大学受験を中心に記憶重視の入試のため、
子供たちは小さいころからとてもたくさんの暗記を強い
られています。理解をせずに暗記をすると、その暗記し
たことは信心として、つまりその人には真実として記憶
されてしまいます。そうではなく、1+1=?から理解
を積み重ねて、考えていくことが重要です。』
『小学校から習ってきた理科や数学も、覚えるのではなく、自分が
納得する、つまり理解して自分の中で体系化することが重要です。
逆にもっともまずいのが、覚えることなのです。なぜなら覚える
ことは、考えずに信じることになるからです。そこには理解はあ
りません。算数や数学では、1つの原理を理解すると、その原理
はいろんな場面で自由に使えます。ところが、覚えているとそう
はいきません。・・』
とはいえ多くの塾では覚えて対応させようとしています。
タテマエは違っていても本音では、ね。
テストの数字が直ぐに上がらなければ塾を変わられそうで。
かといって、長く行かせて結果が出ないのも悲惨だし。
○
来年は13年ゼミの羽化する年にあたるそうです。
初夏、アメリカに行って見られますか?
P.S.
昨夜散歩をしていたら近くの山ではまだ多くのセミが鳴き
その中に、もうツクツクホウシの声が聞こえました。
つい先日には、カナカナが聞こえていたのに。