予備校の3先生

2010-07-26 10:14:37 | 塾あれこれ
TVで駿台の竹岡広信、東進=板野博行、河合=大竹真一
3先生がトークをされていました。

『ディープ・ピープル・予備校講師』です。

十年ほど前まで進学塾にいたので、分かるような気が
するトークでした。
著名な先生方に向かって、地方の中学・高校進学塾に
いた者が「分かる」とは生意気な発言になりますが。

私も予備校と似たような感覚で仕事をしていましたね。

自宅で個人塾をしている今でも、考えや思いには
共通の部分があります。
(勉強のことですから共通していて当たり前ですね)

受験で結果を出す、という大前提ゆえのシバリというか
悩みも先生方の話の底にあるように感じました。

有名な予備校の先生でも小さな塾の講師でも変わら
ない処が多いということですね。
もちろん、著名になられる方は、共通部分から先が
違うので「君らには一緒に見えるやろ?」と
笑われてしまいそうです。

一番大切なことはTVでは話されないし、立て前論か
自己宣伝か、くらいの番組でしたが、
よくご存じない人には「ディープ」な話になるかも
しれません。

いずれにしろ受験の話ですから「教育面」が弱くなる
のは仕方ありません。
クリエイティブでもありません。


強調された「テクニックより理解が肝心、その方が良く通る」
これも常識ですが、実際の授業での塩梅がどれだけできるか
これはまた別問題です。

予備校や有名進学塾と一般の塾の違いもあります。

エリート校に通るような生徒を相手にするのと
点が出ず自信がなくなっている子供とでは
こちらの対応の難しさも格段に違います。
(年齢その他によっても変わります)

基本は同じで、単純なことなのですがねえ。
加減が、順番が、根気が、すべて大変です。

塾がついテクニックに頼りがちになってしまうのは
点数が低い子のほうに向けてが圧倒的多数でしょう。
点を上げなきゃ「やる気」も出にくいしね。
(保護者の方もお金を出していただけないし)

もちろんテクニックだけではすぐに行き詰まるし
そもそもそれが原因で分からなくなっているかも
しれなかったのだし。。。

(大化け)もそんなに多くはありえないでしょう。

教育では禁句ですが「費用対効果」を考えると・・・・
テクニックの全否定も、しづらいものですね。


塾業界も、難しいことがあります。
仕事として世間で評価されない理由の一つでしょう。

難しくて、お金もうけにならなくて→良いことは少ない。

「教えない」で塾をやろうなど気の重いことです。

若い皆さんが進学塾をやりたいのも分かります。
「教えない」ことも比較的楽に進められるし
一定のレベルを超えたら、次は、教えられるし
・・ここまでくれば楽です。

たしかに自分の引き出しが心配にはなりますけれども
生徒の方が自分より偉いのですから仕方ありません。


話は変わります。

『ディープ・ピープル』では
ずいぶん前にボクサー3人でトークをされたのが
面白かったですね。
知らない世界であることも手伝ってディープでした。