コリンキーのぬか漬

2010-07-07 10:49:14 | 食べる
スーパーで地元産の大きなコリンキーを売っていました。

一つ350円は高い。
二人では量も多すぎる。
真半分に切ったのが195円、これは更に割高。

翌朝、半分のが売れ残っていまして半額シールが!
98円なら買ってみたくなります。
量も適当だし。

カミサンがぬか漬けにしてくれました。

(夏の味覚は家で漬ける糠漬が最高でしょう。
 ご飯によく、酒のアテにもなります)


母が亡くなったときは突然で、あとの整理も大変でした。
カミサンでは分からないことも多く、どうしても私が
片づけの中心でした。

(亡母との会話でもあり充実した時間でもありました)

日ごろ使っている食器ではなく、使わないか取ってある
という形で漆器の蓋付き椀が出てきました。
良いものではありません。

蓋などヒワってしまい、かろうじて上に載せられます。
姉など、要ると言いそうもないものですから
我が家へ持って帰ることにしました。

もともと尾道の祖父母の持ち物で、母が形見分けというか
捨てられずに持ってきたものでしょう。

それをやはり我々も捨てられません。

現在我が家では漬物を入れて食卓で使っています。

漆器は軽くてそれなりに悪くはありませんが
いかにも古臭い絵がついていてね・・・


ぬか漬けの糠は家庭用精米機で取れます。
いろいろやってみた結果、きゅうりかナスが美味いと
いう結論になりました。

そこにコリンキーも混ぜてもらったのです。

歯ごたえと色取ですね。

味はキュウリのほうが糠によく合います。
漬けるのもキュウリのほうがラクだそうです。

けれど、黒い漆器の蓋をとってレモンイエローが
目に飛び込む瞬間は気持ちの良いものです。

漬けものとは思えないコリンキーのフレッシュな色が
顔を出すと、梅雨の食卓がぱっと明るくなります。

谷崎の『陰翳礼讃』に通じるところがありますね。

もっとも谷崎潤一郎はコリンキーなどご存じは
なかったハズですけれども。

『懐かしき器彩る夏野菜』