学生服の大風呂敷

2009-09-25 09:46:03 | 塾あれこれ
またも半世紀前の話です。
広島の公立中学は頭を坊主にしなければなりません
でした。
それだけの理由で私立中受験をしたバカ息子は
親の経済状態など眼中になかったようです。

広島は当時すでに中学受験が過熱しており
我が家から比較的近いS学園も一応難関校、
親はあわてて塾に私を行かせました。
半年強の通塾です。

合格したときはサスガに嬉しかったですね。
同じ小学校の音順に受験番号がふられており
発表番号に470、471、472となっていた事を
はっきり覚えています。
と言いたいが410、411、412かもしれません。

アベ、アラキ、イノウエの順です。

制服には白線が入っており胸をはって着たものです。

ちなみに最近東広島の山中で自然と共に生きる達人?
としてミニコミ誌を賑わせているアベ君が470番

同級の現広島県知事は山中のアベ君チに泊まることも
あるそうです。
自然と生きるとは大変に羨ましい話ですが気力体力とも
私には備わっておりません。

アベ君に「お前、塾しょーんなら生徒を連れて来いや。
自然学習も必要じゃ」と誘われたのですが
しり込みしているのは、上記の極私的な理由からです。
情けないね。


横道でした。

難関校受験合格の誇りを具体化してくれるものの一つが
制服です。
(不合格でも自信がつく勉強の仕方はあります)

それを不満が残るやり方で、望まない学校に行き
しかもそこの評判が良くないとすると
制服が反対の機能を果たしがちになります。

「ど~せ」
「これ着てたらどこの学校かモロ分り・・」

これには打つ手が少ない。
世間の目が冷たいのに通学途中にその制服で
どうアピールできるでしょうか。
著名校生徒なら比較的可能なんですがねえ。


よい面もある制服ですが、悪い面を考えると
学校がはっきり分る今の制服には疑問をもちます。

制服が私服よりもメリット大とするなら、少なくとも
学校が分らない、各学校共通の制服にすべきでしょう。
全国一律にしてその代わり一シーズンで200種くらいの
中から選択できるようにします。
夏服・冬服・春秋と3種で合わせて600程度。

これならユニクロに頼めるでしょう。
きっと安く出来るし、一定の公的支援もやりやすい。
自分に似合うものを探せるし、余裕がある家庭なら
日替わりで制服を変えるなんてこともアリ。

余裕が無いところはお下がりなんて楽々。
兄弟が違う学校でもよいのです。

デメリットは、どの学校か分かりにくいから
文句など通報しにくい。

それと地元の制服業者とかデザイナーの仕事が
なくなること、これは大問題ですが、構造改革
なんですよね。
段階的に移行するしかないでしょう、

国民全体の負担を考えると結論は出るはずですがねえ。

制服で威張れるなんて事はなくなります。
制服が可愛いからの学校選択もなくなります。

でも、人間って中身勝負だから。

それに、与えられたものを着るよりも自分で選択すれば
国民全体のセンスも上がると思うよ。