明治の人

2009-09-06 10:22:17 | 本の話
森先生の本を「名文」で紹介してはいけませんでした。

明治にはこんな人がいた、という内容の本です。
モノカキに向かって「文章が上手いね」は場合により
失礼にあたります。

イチローやマツーイに「野球が上手いね」とは言いません。
当たり前のことですから。
野球が上手いうえに、どんな世界を築こうとしているか
そこを楽しまなければなりません。
イチロー語の意味がわからん、は正しい反応でありません。

明治にこんな多士済々がいた、という本です。


とても青臭い言い方ですが、明治の人って、生きることに
正面から向き合っていらした。

(だから、ああいう日本語ができたのですね)

成島柳北のような、ななめを向いて生きていたように
見える人でも、斜め方向で(真っ直ぐ。)

森鴎外の姿も興味深いですね。


決まりきった評価を得ていた人をとりあげ
「いや。それだけではない」と言われるのです。

たとえば、田岡嶺雲。
「社会主義者としてみることには、反対する余地が
 なさそうである。」
 ・・(しかし、それだけではなく)・・
「本領は文学者たるにあるのではなかったか」
と一面的な評価に疑問を示されます。

思い付きではなく説得力をもってしかも簡潔な文章
ですよ。


また初めて聞くような人物も紹介されます。

たとえば呉山堂玉成。(明治31没)
居酒屋のご主人、俳人。

彼の墓を探しています。
立派な六尺もある自然石の墓を確認、
墓の背に掘ってある辞世を紹介されます。

『すゞしさや ほくりかくるゝ 都鳥』

都鳥がポクリと水に潜る
・・そう死にたいものだ、という句です。

水鳥が好きな方は、ふっと水に潜るあの姿
浮かんでこられるでしょう?

とても好い句ですねえ。

ようめいしゅ

2009-09-06 10:03:36 | 塾あれこれ
『ようめいしゅ なめてみますか 未病さん』

前回と写真は同様ですがこちらは昨日のものです。

お気に入りの場所、というより
倒れこんでいる感じですがね。

この夏、水をよく飲みました。
あまり良いことじゃないんだけど
飲みたがるのです。
暑かったですからねえ。