『相対論のABC』

2009-09-19 19:47:21 | 本の話
昨日の続きです。
相対論の本について少し。

光速度不変の法則、というものがあります。
科学的に正しいのですが、何か納得いかない。
日常生活の実感とはまったく違う事とは思いつつも、
です。

以下は不正確な話になりますがイメージとして
捉えやすいように申し上げます。
ご存知のアインシュタインの「あの話」です。

全てのものは光速より速くは動けない、のです。
奇妙ですが、そういうこと。

ふだんの生活では、たとえば
時速60キロで進むマツダの車に乗っているマエケンが
前方に140キロで球を投げると合計200キロの
スピードボールになります。
こういう足し算が日常の感覚です。

ところが話が光速に近い世界になるとその足し算が
出来なくなるのです。
光速×0.9のロケットから前方へ光速×0.3で物体を
打ち出しても光速×1.2にはなりません。
光速が最大ですから。

0.9C+0.3C=C
これが正しいのです。
というか、ど~もそうなるらしー。


本を読んでいる途中は、あらためてこんなに単純に
式ができるのかと話を追えます。
しばらくすると「んな、ばかな」という気に
もどってしまうのです。
ピンときていないのですね。

実験で確認されているし、偉い科学者も認めているし
人類に未知のことを予言して確認された=それくらい
正しい・・・

・・なんですけどね。

他にも不思議な話は沢山あります。
例えば重力で光が曲がってしまう。
速く動くと時間が遅くなる。

極めつけは光よりも速く動くものはないといいながら
40光年(光が届くまで40年かかる)の距離を
30年で行ける!?

ええかげんにせえ、わっけわからん
ですが、ま、本を読んでください。
私に言われても。。。。


生徒が勉強しているときも似ているようです。

「どこが分らない?」と言われても分らない。

もちろん勉強では完璧にわかるという必要はなくて
7~8割分れば次に行ってよいとされていますが
因数分解もルートも二次方程式も、とりあえず
試験で及第点をとれば分らなくても次々と進めます。

ただ、その様な状態が積もり積もって高校になると
さっぱり分らない、という生徒が多いのでは?

するとやはり「分らない、何で?」ということを大切に
考える勉強にしておかないといけないということです。

やり方だけで通知表に一定の点数を並べることは
できるのですが、若い先生が思われる以上に
生徒は(実は分らないまま)になっているのではないか?

中身を知るとホラ~