月はなぜ平たいお盆に見えるか

2009-09-14 12:32:18 | 本の話
2年前の今日9月14日に月周回衛星「かぐや」を乗せた
HⅡAロケットが打ち上げに成功しています。

その後の観測はハイビジョンの映像などで
よく知られています。

今年6月11日、使命を終えました。
ラストショットは何故か美しかったですね。

膨大なデータの解析から、今少しずつ新しい発見が
発表されています。


先日9月11日には同じHⅡロケット(B)で
無人宇宙船HTVの打ち上げに成功。
今後の期待が高まります。

さきの「かぐや」でも重さが3tもある衛星でした。
このところ日本のロケットは調子がよいですね。
一時は失敗ばかりでどうなることか、でしたが。


今年は早めに秋らしさがつのり、先の満月も美しい
ものでしたね。

今日は旧暦で七月二十六日、すでに下弦の月をすぎ
来月には中秋の名月を迎えます。
10/3が旧暦八月十五日、中秋となります。
(ただし満月は翌4日)

名月を迎え、月に関するウンチクを仕入れては如何?

たとえば下弦の月は、西に沈むとき弓が下を向く=
直線部分が下になるから・・・というのは俗説!

なぜ今年は中秋の名月、十五夜が満月ではないのか。

どうして秋の月は(月天心)に近くなるのか。
月の南中高度はずいぶん動きますね。・・why?


渡辺潤一編著『最新・月の科学』NHKブックス
(08.6発行)
一年前の本ですから必ずしも(最新)ではないのですが。

小学生の参考書に出るような話から、暦、日本の月文化
日食・月食、月の自転・公転、地球との関係、潮汐
月の構造・進化、宇宙、月の科学探査の歴史とこれから
などなど、我々一般向けに盛りだくさんです。

月の誕生、クレーターの出来方、裏と表の違い、永久影
など分らないことだらけというのも意外です。

さて、タイトルの月はなぜ「お盆」か?
ゴルフボールのように球として立体的に見えないか?

(こんなこと考えても見ませんでした。
 いかに固い頭で生きているかの証拠ですねえ)

それは月がとても明るいからです。

天体表面をおおう土砂をレゴリスというのだそうです。
月にも多く積もっています。
それがきめ細かいスノーパウダーの状態で太陽の光を
散乱させるのだそうで、だから明るい。

マッピン&ウェッブのお盆みたいに見える訳でした。