荒川好夫写真展が始まりました

2010-03-19 | 国鉄時代
東京六本木富士フォトサロンで荒川好夫先生の写真展が始まりました。

題して 「北海道 冬 蒸気機関車C62栄光の記録」 です。



ミッドタウンの富士フォトサロン2Fで3/19~25(木)です。


昭和40年代プロカメラマンであったからこそ立てた立ち位置からの写真も含め、その卓越したカメラアイを存分に生かして捉えたシーンが展開されます。


オープニングパーティーで挨拶に立たれた荒川先生。


素晴らしいオープニングパーティーでした。
少年の心を持つ百数十人の大人が一堂に会しました。
写真展も含め、珠玉のひとときでした。
荒川さん本当にありがとうございました。

函館本線にC62重連の定期蒸機急行が走ったのは日本の鉄道の歴史に永遠に刻まれる輝ける記録だったと心から思います。

この機会を逃すことなくご覧になることをお勧めいたします。




DD51走行テスト

2010-03-17 | 鉄道模型
一昨日今年発売開始予定の機関車DD51の走行テストが行われました。


セキ27両を牽いてDCCとアナログ両方での走り具合を調べました。


全長、ホールベース、車輪径、ギヤ比、モーター、その位置などを設計通りとして、DCCアナログ両用基板の設定に問題がないかどうかを調べました。
(結果は想定通りできわめて具合が良かったです)

DD51はD51、151系などと同様にDCCとアナログどちらでも切り換えなしで快適に走行可能を目指しています。
機関車用のIMONギヤはEF65や58など電車などより大きな車輪径で丁度良い速度(IMONとしては12Vでスケール最高速度のやや上を考えます)になるように作られていますので、実物車輪径860mmのDD51ではかなり回転の速いモーターを必要とします。

12Vモーターとしては殆どミニマムサイズである直径12mm厚み10mmの小判型、長さ20mmを使っています。
これはIMONミニモーターと同寸法ですが違う専用モーターです。
回転が速く、軸も機関車用に相応しく(?)1.5mm径です。

小さなモーターを両方のボンネットに納めて、いかなるときにもDCC基板を通じて動かすというスタイルです。

DCC運転時はデコーダーに搭載されたバックEMFとトルク補償により、上り勾配では速度低下を抑え、下り坂では速度が出すぎるのを抑える「走り」をします。

そんな登坂時、モーターが唸ってくれることを期待してミニマムに近いサイズのモーターを指定したのですが、この場合には残念ながら予想よりは静かな走りでした。

ただ、車体が被さった場合反響して「音が出る」とも言われるのでそれに期待いたします。

DD51の場合、DCCサウンドを全車最初から搭載ということも考えてよかったのですが、以下の理由でやめました。

① 模型鉄道として本物の鉄道「音」ジョイント音、モーター音が聞こえなくなってしまう

② DD51の場合、中間台車の「チャンチャン!」という動力台車とは全然違うジョイント音を出したい

というわけです。
中間台車の「チャンチャン!」をどう出すのかについてはまだ頭の中の構想でしかないのでどうなるのか不明です。

実物のDD51のエンジン音は確かに「する」けど小さく、むしろ「チャンチャン!」の方が音として大きかったと思っています。山の向こうからでも聞こえるのは「チャンチャン!」でしたから。

模型にするとなるとかなり難しいDD51ですが、楽しみです。




D51 916 [追] ①

2010-03-16 | 鉄道模型
D51916は馴染み深い機関車です。

いろいろあって(?)2両仕上げる事になりました。




撮影日時、場所不明です。 ←お恥ずかしい・・・・PENTAX6×7+低感度フィルムですから描写はよいです。


昭和50年12月22日9799レ 川端~滝ノ上


磨いただけのモノ;テンダー台車枠のマクラバリ、従台車の軸受け。
磨いて黒染が終わったモノ;テンダーボルスター下面、テンダー台車中身マクラバリ上面。
IMON蒸機は先輪は両絶、従輪は集電です。


給水ハッチのあるこの面には色を付けます。
TAMIYAレッドブラウンをエナメルシンナーで広げ、ドライヤーで強制乾燥させます。
「レッドブラウン」の特徴は「赤くない」茶色だ!と言う事です。汚れ表現に向いています。




マスキングをはじめたところですが、オリーブ色の台枠をお見せしておきます。
今後の井門義博行きは台枠をオリーブに塗装して貰います。
ただ、つや消しの筈なのに艶が出てしまっているのが問題です。


マスキングが進みました。
この艶がくせ者ですね。攪拌が足りていないのか吹き付け位置が近すぎるのか?


大体マスキングが出来たところで吹き付け作業に掛かります。
先従輪、テンダー台車内側は吹きつけとは無縁です。


前半としては「1/4艶の黒」=半艶とつや消しの中間を吹きます。
調合した黒の「艶を見た」跡です。手前は艶有りすぎ、向こう側は採用です。

調合した黒をエアガンでテンダー裏面に吹いてみます。その「艶」チェックで再調整になる可能性が20%ほど有ります。

黒を吹くのは機関車上回りとテンダー上回りの2つです。目的は
① つや消しエナメル黒を筆塗りした煙室を煙突やボイラーと馴染ませる。
② 目が潰れる事を嫌って黒染仕上げだけにしてある回転火粉止の網を黒塗装する。
③ 塗装時に埃、ゴミが付着したのをカッターナイフで削り落した表面を再仕上げする。




既に後半のウェザリングに掛かって居ます。
テンダー台車は固定しないと飛ばされます。テンダー台車は下からしか吹きません。
従台車は「下9:1上」の比率で吹きます。


シンナーで用具を洗います。
IMONプロ用シンナーは、日本製のブラス製品の70%を塗装しているヨーコーシャから最高純度のシンナーを分けて貰う事から始まりましたが、現在ではその供給元から頂いて居ます。


100%リターダシンナ―で薄めた筆塗り用塗料で筆塗りした動輪です。


危険作業中は「ウェザリング済み上回り」は避難させます。

(蒸機よりウェザリングが効いているミキサー、これは現在も現役です)


マスキングテープで留めてあった配線を、糊の経年変化のないスコッチメンディングテープに貼り換えます。


車輪側面の筆塗り塗装が乾いた時点でテンダーを組立て、架線注意も貼って石炭を積み、乾かしはじめます。


テンダーが「片付いた」ので機関車側仕上げに掛かります。
これは窓セルです。
ゴム系クリヤ接着剤が端に付いています。


IMONキット附属のウィンドスクリーンの窓セルです。
ぴったりの寸法で「きちきち」ですのでハサミで四隅を僅かに落とすか、長さを0.1mm程度ハサミで詰めます。


火室内ウェイトです。
バックプレートの裏側、モーターとの隙間に積みます。
IMONのD51附属のこのウェイトには2種類があります。
コレが「角形」の方です。最初の標準キットに附属していました。
もう一種は角が丸くて鉛色のもので、半流キットはこれです。
戦時型改装機はどちらだったか忘れました。重さは同じくらいです。


少し大きいので、大きなヤスリでこれくらい削らないと入りません。


火室内後端に嵌めたところです。割合「きちきち」ですのでゴム系で充分固定されます。
シリンダーブロック用のウェイトと「これ」で重さを稼ぎ、牽引力を確保しています。


セキ牽引テスト中のD5160[名]
昨日原宿レイアウトで今秋発売予定の製品DD51の走行テストがあり、その機会に用意したプラセキ牽引テストをやってみました。
25‰のカーヴで27両程度牽く実力でしょうか。

動力車輪テーパー角度が「正常」で450g程度のDD51と、機関車重量360gのD5160(テーパー角度は変えてある)で同じ実力でした。
(反対回りでは40両全部牽いて25‰を上がったという山森さんの報告でしたが・・・機関車の場合、踏面のコンディションで結果は大きく左右されますから)

因みに、秤で製品機関車の重量をちょっと計ってみました。
C11;270g
D51;370g (なぜ我がD5160より重いのか・・・ロスト製角ドームか?)
C61;380g (シリンダーブロックのウェイトが無いが、構造の工夫で重い)
ED75;460g
(EF60以上は計れませんでした。秤が500gまででしたので・・・)


さて話は戻って

最後はウィンドスクリーンです。
ゴム系を僅かに付けて填め込み、筆で隙間にシンナーを回します。
これでテンダー同様乾燥場所送りになったD51916(1台目)の姿です。


仕上がったD51916です。




すみませんまだ石炭が乾いていませんね。



2台目(これは自分用)にうつります。
ここでウェザリング用塗料を増量する為の大量再調色をしたので汚しは「リスク」が有ります。





D51 916 [追] ②

2010-03-15 | 鉄道模型
D51916はテンダーの塗り直しをしています。




2009-07-30 塗り直し前の2台のD51916テンダー

フェニックスのテンダー塗装、かつては「問題無し」だったのですが、最近ゴミの混入が見られます。最近はカッターと宝飾用10倍ルーペを使った「削り」の技術を磨きつつあるので怖くないのですが「この頃」はこの程度でもお手上げだったわけです。


こちらの一台を自分用にした理由はこの一台は塗装が悪く、細かい部分へ塗料が届いていなかったからです。
しかしエナメルの半艶黒に僅かにフラットベースを足したモノを使って細い筆で塗りつぶしましたので実害はありません。

実は私が蒸機などの複雑な形のモノを塗るとき「吹き付けが届き難い」所に予め(皮膜が薄く塗れる)エナメルを筆塗りしてから「吹付け」をします。

タミヤのエナメル黒にはXF1のフラットブラックとXF18セミグロスブラックがあります。
つや消し黒; XF1フラットブラックにフラットベースを少し入れる
半艶黒; XF18セミグロスブラックにフラットベースを少し入れる
のがソレゾレ丁度良いと思います。

何故そうなっているのか判りませんが「TAMIYAそのまま」はどんなに執拗に丹念に混ぜてもフラットベースが「半端に足りなく」てキタナイ塗り上がりになってしまいます。


このD51916の場合、後差しエナメルで足りるのはこの上からウェザリングが掛かるからです。


もちろんオリーブ色の台枠です。


こんな色です。 マスキングが進行していますね。


ウェザリング色を補充、黒と黄かん色、フラットベースを投入します。
右に黒を調合した後の使い切ったビンがあるので、「前半」の黒を吹き終わり「後半」のウェザリングをはじめる所のようです。

フラットベース投入だけは写真に見える石炭積載用に使って居るスポイトを使いました。
① フラットベースは缶の縁から注ぎたくない
② これだけは量を間違えたくなかった
という二つの理由が有りました。


最近は塗膜が薄いウェザリングでも「まめ」にドライヤーを使います。


ウェザリング吹いて、動輪の筆塗りを終わった下回りです。

黒ニッケルメッキが乗りにくいロストのクロスヘッドと半田を使うリターンクランク等にこれから色差しします。

色差しする色;ガンブラックがベースでクリヤーイエローとクリヤーレッドを混ぜていますが、ガンブラックの一部を「捨てる」のがしのびなくて調色が不充分です。

完成したD51916の二台並びという不気味な事はやりませんでした。












社会福祉法人理事会

2010-03-14 | 鉄道模型ではない仕事
IMONグループの社会福祉法人ウェル江戸川の理事会に行ってきました。


理事会は順調に報告と承認が行われました。


交通費は出るものの理事、評議員は無給です。
せめてのお楽しみにお昼は「うな重」が出ます。

このブログにうな重が出るのは今年早くも三回目ですね。