D51 916 [追] ①

2010-03-16 | 鉄道模型
D51916は馴染み深い機関車です。

いろいろあって(?)2両仕上げる事になりました。




撮影日時、場所不明です。 ←お恥ずかしい・・・・PENTAX6×7+低感度フィルムですから描写はよいです。


昭和50年12月22日9799レ 川端~滝ノ上


磨いただけのモノ;テンダー台車枠のマクラバリ、従台車の軸受け。
磨いて黒染が終わったモノ;テンダーボルスター下面、テンダー台車中身マクラバリ上面。
IMON蒸機は先輪は両絶、従輪は集電です。


給水ハッチのあるこの面には色を付けます。
TAMIYAレッドブラウンをエナメルシンナーで広げ、ドライヤーで強制乾燥させます。
「レッドブラウン」の特徴は「赤くない」茶色だ!と言う事です。汚れ表現に向いています。




マスキングをはじめたところですが、オリーブ色の台枠をお見せしておきます。
今後の井門義博行きは台枠をオリーブに塗装して貰います。
ただ、つや消しの筈なのに艶が出てしまっているのが問題です。


マスキングが進みました。
この艶がくせ者ですね。攪拌が足りていないのか吹き付け位置が近すぎるのか?


大体マスキングが出来たところで吹き付け作業に掛かります。
先従輪、テンダー台車内側は吹きつけとは無縁です。


前半としては「1/4艶の黒」=半艶とつや消しの中間を吹きます。
調合した黒の「艶を見た」跡です。手前は艶有りすぎ、向こう側は採用です。

調合した黒をエアガンでテンダー裏面に吹いてみます。その「艶」チェックで再調整になる可能性が20%ほど有ります。

黒を吹くのは機関車上回りとテンダー上回りの2つです。目的は
① つや消しエナメル黒を筆塗りした煙室を煙突やボイラーと馴染ませる。
② 目が潰れる事を嫌って黒染仕上げだけにしてある回転火粉止の網を黒塗装する。
③ 塗装時に埃、ゴミが付着したのをカッターナイフで削り落した表面を再仕上げする。




既に後半のウェザリングに掛かって居ます。
テンダー台車は固定しないと飛ばされます。テンダー台車は下からしか吹きません。
従台車は「下9:1上」の比率で吹きます。


シンナーで用具を洗います。
IMONプロ用シンナーは、日本製のブラス製品の70%を塗装しているヨーコーシャから最高純度のシンナーを分けて貰う事から始まりましたが、現在ではその供給元から頂いて居ます。


100%リターダシンナ―で薄めた筆塗り用塗料で筆塗りした動輪です。


危険作業中は「ウェザリング済み上回り」は避難させます。

(蒸機よりウェザリングが効いているミキサー、これは現在も現役です)


マスキングテープで留めてあった配線を、糊の経年変化のないスコッチメンディングテープに貼り換えます。


車輪側面の筆塗り塗装が乾いた時点でテンダーを組立て、架線注意も貼って石炭を積み、乾かしはじめます。


テンダーが「片付いた」ので機関車側仕上げに掛かります。
これは窓セルです。
ゴム系クリヤ接着剤が端に付いています。


IMONキット附属のウィンドスクリーンの窓セルです。
ぴったりの寸法で「きちきち」ですのでハサミで四隅を僅かに落とすか、長さを0.1mm程度ハサミで詰めます。


火室内ウェイトです。
バックプレートの裏側、モーターとの隙間に積みます。
IMONのD51附属のこのウェイトには2種類があります。
コレが「角形」の方です。最初の標準キットに附属していました。
もう一種は角が丸くて鉛色のもので、半流キットはこれです。
戦時型改装機はどちらだったか忘れました。重さは同じくらいです。


少し大きいので、大きなヤスリでこれくらい削らないと入りません。


火室内後端に嵌めたところです。割合「きちきち」ですのでゴム系で充分固定されます。
シリンダーブロック用のウェイトと「これ」で重さを稼ぎ、牽引力を確保しています。


セキ牽引テスト中のD5160[名]
昨日原宿レイアウトで今秋発売予定の製品DD51の走行テストがあり、その機会に用意したプラセキ牽引テストをやってみました。
25‰のカーヴで27両程度牽く実力でしょうか。

動力車輪テーパー角度が「正常」で450g程度のDD51と、機関車重量360gのD5160(テーパー角度は変えてある)で同じ実力でした。
(反対回りでは40両全部牽いて25‰を上がったという山森さんの報告でしたが・・・機関車の場合、踏面のコンディションで結果は大きく左右されますから)

因みに、秤で製品機関車の重量をちょっと計ってみました。
C11;270g
D51;370g (なぜ我がD5160より重いのか・・・ロスト製角ドームか?)
C61;380g (シリンダーブロックのウェイトが無いが、構造の工夫で重い)
ED75;460g
(EF60以上は計れませんでした。秤が500gまででしたので・・・)


さて話は戻って

最後はウィンドスクリーンです。
ゴム系を僅かに付けて填め込み、筆で隙間にシンナーを回します。
これでテンダー同様乾燥場所送りになったD51916(1台目)の姿です。


仕上がったD51916です。




すみませんまだ石炭が乾いていませんね。



2台目(これは自分用)にうつります。
ここでウェザリング用塗料を増量する為の大量再調色をしたので汚しは「リスク」が有ります。