(IMON以外のメーカーの)鉄道模型は「完成品」ではありません。
HOスケール日本形にはアートプロ(あるいはさくら模型)というIMONに賛同してくれているのかな?と感じる完成品メーカーがありますが、その他は最後の仕上げはお客様です。
お客様が触らないと完成しない模型・・・
亡くなった人の模型を引き取るとき、いかに模型に触っていないかがわかります。 完成していない模型を買って、未完成品を持っているだけで、本人は亡くなってしまう。
そして、完成させて、元箱に入れると壊れてしまう・・・「製品の箱」は商品を売る目的のパッケージだから完成した模型を入れる事まで面倒見ません。 そんな感覚で模型を売っている企業が全地球上に溢れています。
イモンは買った模型は完成させます。 買った日と完成させた日を記録しています。
しかしそれは非常に大変な辛い作業です。
作業がつまらないからです。
面白いのはそんな作業じゃないです。 製品にパネルライトを仕込んだり室内に色付けしたり墨入れしたりウェザリングしたりするのが面白いです。
「完成品化」作業は実に退屈で神経だけ使います。
しかし、イモンは膨大な時間を費やしてつまらない完成品化作業を地道に続けます。
日本形はつまらなくてなかなか手が付きません。
色を見たくてグレーと茶色のリード線を買ってみました。 1mmは少し太すぎますが。
中古委託品に手を出しました。
いつか買わなければと思っていた北極圏スウェーデン・キルナ鉱山から鉄鉱石を運び出す超巨人機です。
ガイシュツですがノルウェーのナルビク駅です。 キルナにも停車しましたが巨人機には会えませんでした。
第二次世界大戦初頭、ヒトラーの継戦能力を潰そうとする英国とドイツが激しい戦いを展開した目的地が此処です。
天賞堂のビッグボーイのように展示用の線路がついています。 Roco Line です。
16番走行用の線路としては優秀な線路です。
各社の欠点を述べると
KATO;①広軌感が強い ②電圧効果が激しい ③ブラスを走らせられない(床がフローリングなら大丈夫ですが)
エンドウ;①種類が少ないからつまらない ②格好悪い(あの色だからコンクリートかと思いきや枕木に木目アリ)
Roco;①高い ②分岐器で日本形ブラス車両は昔の銀座線になる
という感じですがRocoのいいところは種類が多い事と、ポイントの戻りでR=1800近い緩いカーブがある事と、長さ900mmの直線があること、絨毯で沈まないからブラスを走らせられる点で私は愛用していました。
もう一つの利点は#83レールでKATOとの渡り線をすぐ作れるので「いいとこ取り」が出来ることでしたが2000年前後に一旦滅び去ってしまいました。 今も復活していない線路もあるようです。
と、見ると天賞堂扱いです。
天賞堂がRocoの扱いをやめてしまったのでIMONが引き継いでいます。 で、それがイモンの欧州型病の原因にもなっています。
後付けパーツ群とエッチング板ナンバープレート・製造銘板。
#600のサンドペーパーで剥きました。
銘板類は0.2mm厚、洋白です。
最近のRocoは厚さ0.15mmです。 0.2mmが良いです。(IMONと同じです)
前面の手すりです。 これを取り付け出来るお客様は滅多にいないと思います。
前側(連結器がダミー)です。
前の穴からつけていかないとうまくいきません。 バリ取りも大変です。
後側です。 貨物機はフライシュマンカプラーです。 機能良く、黒いから採用です。
手すりを付けかけてもこの時点で諦める人が多いと思います。
ワイパーを付けたら大惨事に。
使えません。 穴は四角ですから丸だけ入れるのは違うと思いますが。
フジモデルの洋白エッチングのものに置き換えました。
無理してでも撮影してみます。 これは後側。
後側。 工作台=撮影台横幅は330mmです。 模型の全長は420mmです。
前側。 熟練してきて格好がついてきました。 二本指で拡大できます。
これも僅かに角度を変えた前側です。
やっぱり完成させると箱に入りません。 カッターで大胆にカット!
なんとかなりました。
でも一刻も早くIMONの金箱に移し替えたいです。 どこに致命傷を負うか分かったものではありません。
東ドイツの貨車。 私が自分に課している責任範囲です。
有蓋車
無蓋車と思ったらちょっと違いました。
フックは一体どれを付けたら良いのか?
ホース以外に突起がいっぱいありますが、多くはバリです。 壊さないように取り去る必要があります。
どうやっても付けられません。 とうとうドリル登場、だが、BRAWAは触るだけで壊れます。
奇跡的に左右のエアホースと中央のフックが付けられました。
フライシュマンのカプラーを命懸けでつけました。
命懸けなのは、欧州規格のポケットに刺すときにフライシュマンは硬くて太くて模型が粉砕されかねないほどの力が必要だからです。
リバロッシはこんな凝った貨車の3両でした。
一つずつこんなケースに入っています。
PIKOの有蓋車。
これも元箱に入れると壊れます。
欧州型は三つに一つは完成させると元箱に入れられないです。
この記事は昨日書き上げて投稿寸前に画面の変なところに触って全部吹っ飛んだものです。
模型同様、ブログも危険極まりないです。