魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

コガシラベラ

2022年02月11日 13時09分56秒 | 魚介類飼育(海水)

ベラ科・ニシキベラ属のコガシラベラ。2019年に釣りで採集したもの。丈夫で飼育しやすく、長期飼育も可能。

むかしマリンアクアリウムをはじめたときはニシキベラの仲間はあこがれであり、いろいろ飼育してきたが、このコガシラベラはこの属で最も長く飼育している種となった。コガシラベラを最初に飼育したのは2007年。高知県で釣りで採集したものである。次は2011年。和歌山県で採集したもので、小さな幼魚であった。この2匹については以前にもこのぶろぐで紹介しているので、興味がある方は検索してほしい。

こちらは最近撮影した写真。色はやや薄れてしまったが美しい。

この種はインドー中央太平洋に広くいるが、おそらくは東太平洋に広く生息するコルテスレインボーラス、クリッパートン島にのみすむロバートソンズラス、アメリカ東岸のブルーヘッド、ブラジル沖フェルナンドデノローニャにすむノローニャラスなどと近縁なよう。夜間は岩陰で休息するタイプであるため、砂は敷く必要はない(ほかに砂に潜るベラと飼育するときは、もちろん砂を敷く)。ただしビュンビュン泳ぎ回るタイプのベラであるため、水槽は最低でも90cmは必要。ほかの魚と混泳させるならもっと大きな水槽が必要になる。

個人的にはこのコガシラベラのほか、ヤンセンニシキベラとか、ハコベラを飼ってみたい。キヌベラやリュウグウベラなども派手で格好いいが大きくなるので家庭水槽では成魚は飼育できないだろう。

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カワビシャ

2022年02月08日 23時17分42秒 | 魚紹介

カワビシャ科のカワビシャ。カワビシャ科は13種いて、本種に似た体高が高くて鰭も高いのは4種くらいいる。日本ではそのような種はカワビシャとテングダイの2種がいる。ツボダイとクサカリツボダイは体高が低い。

カワビシャといえばでっかい臀鰭鰭が特徴だが、この個体は胸鰭の部分に違和感がある。片方の鰭がないのだ。若干骨が露出しているので、なにかの理由でもぎ取られたのかもしれない。鰓蓋のところに穴が開いているが、耳石の安否も気になるところ。

この魚を紹介するのも9年ぶりくらいだろうか。その時はテングダイを紹介した「ついで」感が強い。だからカワビシャメインで紹介するのは2009年以来となる。2009年5月に宇和海の底曳網で漁獲されたものである。あの時は標本にしたと思うので食べていなかったはず。ということで今回は食してみた。刺身は本当に美味しかった。ただし骨が硬く、頭部は古代魚の風格をしており、さばくのが難しい。

 

今回の魚は、長崎県 印束商店の石田拓治さんより。いつもありがとうございます。

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クマノミ飼育の歴史

2022年02月04日 20時05分55秒 | 魚介類飼育(海水)

私にとってクマノミの仲間の飼育は、標準和名クマノミの飼育からスタートした。今から15年ほど前に高知県の海でサビキ釣りで釣れた全長10cm弱の個体。しかしこの個体はやや深い場所から一気に引き上げたために長生きさせることはできなかった。

そのあともう1個体、短期間飼育しているがこれも長生きさせることはできなかった。そのあとは2010年にカクレクマノミを購入、2018年に事故で死んでしまうまで、長期飼育に成功していた。2018年の夏にはもう一つオーバーフロー水槽を購入、新たに海水魚のみの水槽を立ち上げ、2018年にはクマノミを釣ってきて、その水槽で飼育した。

2018年に採集した直後。尾鰭は薄い黄色だが、現在は真っ白になっている。体色には薄く黒い斑点が入っている。日焼けかもしれない。メタハラでもないのに・・・。クマノミはよく「体側に白い横帯が~」などと語られるが、実際には白ではなく、うっすらと青い。このころから餌はよく食べていた。今では固形のペレットフード数種をメインに、イカの足や魚の切り身などもたまに与えている。釣りで採集した個体は傷つきやすい、というイメージがあるが、実際には網のスレなどもないので、針さえ飲まれなければ、非常に良い状態で飼育することができる。ただし釣りで採集した魚を飼育するのであれば、そのための作法というものがある。釣れた魚を飼育する、というよりも、飼育するための魚を釣りで採集する、と考えるべきだろう。

2019年には雄のクマノミも釣り採集。全身が黒く、尾鰭だけ黄色で美しい。体側の横帯も太いし、太いだけでなく青白い。クマノミは雌のほうが大きいことが多いようだが、この雄のクマノミは雌のクマノミよりもだいぶ大きい。我が家で産卵しないのはそういう理由だろうか。年齢もだいぶいっているのかもしれない。クマノミは長寿な魚として知られ、カクレクマノミなど20年以上も飼育しているアクアリストもいる。

ただし、初心者アクアリストは釣ってきたクマノミを飼育しないほうがよい。ほかのワイルドのクマノミ類にも手を出さないほうがよいだろう。これはクマノミのワイルドものはトリコディナやウーディニウムなどにかかりやすいためである。筆者も2019年に釣りで採集したクマノミ(上記個体)が採集1か月も経たないうちにウーディニウムにかかり、強力な薬で薬浴して何とか治したという経験がある。またクマノミといえば、イソギンチャクとの共生を思い浮かべるであろうが、イソギンチャクもまた初心者には向かない生き物である。

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2022年2月2日

2022年02月02日 22時26分20秒 | 環境問題

2022年2月2日。2が多く並ぶ日。まあこれよりも2が多い日がまた今月内に控えています。

さすがに2222年2月22日は生きていそうもないからね...。ドラえもん生誕より109年もあとのこと。

というか石垣島のゴルフ場建設。

西表島についで、またユニマット、ですか。(株)ユニマットプレシャスというそうだが、Preciousとは「貴重な」だの「高価な」「大切な」「無駄にできない」「尊い」などという意味だそうだ、しかしなぜ尊い自然を壊してゴルフ場を作ろうとするか理解に苦しむ。観光打撃をうけその後の起爆剤だそうだが、ゴルフを起爆剤にして、もともとあった離島ならではの文化や生物多様性などを観光の起爆剤にしたほうが100%いいのではないかと思うのだが。ゴルフ場など作ったら生物多様性だけでなく、河川も壊されそれが海に流れるから魚も...。話題になっている熊本のアサリも、獲れなかったから中国産のものを撒く、というのではなく、なぜアサリが獲れなくなったのかを考えるべきであろう。獲りすぎもあるかもしれないが、海に栄養がいかなくなったのではないかと私は思っている。

この国の行政による生物多様性破壊、湿地破壊(そういえば今日は世界湿地の日である)、環境破壊については世界ナンバー1かもしれない。日本政府に「自然破壊大賞」金メダルを授与したいところである。

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