魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

スリーバンデッドダムゼルフィッシュ

2022年02月17日 09時13分11秒 | 魚介類飼育(海水)

最近新しい魚を購入した。ミスジスズメダイ属の小型種スリーバンデッドダムゼルフィッシュという。学名をAmblypomacantrus tricinctusといい、従来はミスジスズメダイと同種とされていたが、ミスジスズメダイは別種とされるべき種のようである。属も従来はルリスズメダイ属に入れられていたが、現在は別属とされる。ただその文献ではクロソラスズメダイ属の一部とイシガキスズメダイ属の一部がひっつくようなことも言われているが、そちらは賛同しかねる。

このスリーバンデッドダムゼルフィッシュは、アメリカンサモアから南西太平洋の産らしい。この個体はフィジーのものである。日本のミスジスズメダイとは腹鰭の色彩が異なっていて、日本のは一様に白いのだが、スリーバンデッドダムゼルフィッシュでは棘条のとこだけ白く、軟条部が黒い。生息水深はスズメダイ科としては深いらしいので、水温低めがよいかもしれない。そのためかやや飼育が難しいという意見も。価格もスズメダイとしては高い。それでもまだヤッコよりは安く、樋口一葉さんだけでおつりがくるのだが。購入したのは群馬高崎の「ベッセル」さん。しかしここではサンゴ以外にはスズメダイの仲間しか購入していないような気がする。それほどマニアックなスズメダイが入るのだ。

こちらは同郷のタルボッツデムワーゼル。こちらは今でもルリスズメダイ属である。フィジーは壊滅的な打撃を受けたトンガ程でもないのだが、最近はあまり来ていないように思う。2匹とも小競り合いはしているが、ほかの魚にちょっかいは今のところ出してはいない。スリーバンデッドダムゼルフィッシュは非常におとなしく、イトヒキテンジクダイにも勝てないような繊細な種である。非常に気弱な性格は同じミスジスズメダイ属のバンデッドダムゼルという種にも似る。この個体は名古屋の「リミックス名古屋インター店」で購入。

バンデッドダムゼル、学名はAmblypomacentrus brevicepsと思われたが、どうやら別種らしい。かなり温和な種で、ほかのスズメダイと混泳させる場合は注意しなければならない種である。この種はサンゴ礁域、というよりは内湾の砂地に多いタイプらしい。臀鰭の形状や色彩などは淡水のティラピアなどを彷彿とさせる。混泳さえ気を付ければ飼育は難しくないだろう。この個体はいじめられて死んでしまった。これはセブ島であるが、ある意味スリーバンデッドダムゼルとは同郷。「ベッセル」さんで購入。

こちらもベッセルさんで購入したクロオビスズメダイ。丈夫で飼いやすくおとなしいスズメダイである。派手ではないが上品な色彩をしているのでもう少し人気が出てほしい。2019年の早春に我が家に来たもので、我が家のスズメダイ軍団では最古参。

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