魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

新しいタンクメイト

2013年06月21日 21時38分40秒 | 魚介類飼育(海水)

水槽はあまり変わり映えしません。ウスコモンサンゴはやや減退しているものの、これは水質ではなくウミウシにやられたもの。ほかの魚やサンゴは、大丈夫。

最近は磯遊びにいって追加した生物はいくつかあるのですが、まだ紹介していなかった子が1匹。

黄色い頭の小さな子。

ヒレナガネジリンボウです。テッポウエビと共生する所謂共生ハゼの1種。この水槽にはほかにもクビアカハゼや、ヒメオニハゼという共生ハゼもおり、水槽には3種類の共生ハゼが生息しているのですが、ヒレナガネジリンボウはその中では一番臆病な感じ。

同じ穴の中に隠れていることが多いのですが、かなり臆病でなかなか全身を見せてくれません。

 

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ボウズハゼ

2013年06月16日 23時50分03秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

ボウズハゼは日本の、特にに太平洋側にそそぐ河川に多くみられるハゼです。写真やテレビの映像などで、岩をつたいのぼるハゼとして紹介されていることもあるのでご存知の方も多いでしょう。

ボウズハゼは基本的に岩に付着した藻類をはみます。河川の中~上流に多く生息し、小さな河川では河口付近にも姿を現します。

以前高知で遭遇したことがありますが、その時は逃げられてしまいました。採集したのは、2008年の奄美大島以来となります。

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ニシシマドジョウ

2013年06月13日 23時25分18秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

この間淡水魚を採集。シマドジョウ種群を初めて採集しました。

スジシマドジョウ種群よりも、胸鰭の軟条が太くてカッコいいです。

従来の図鑑 (検索図鑑など) で、シマドジョウ種群とされていたのは、最近4つに分けられ、シマドジョウという和名も消滅しました。シマドジョウ種群は4つの集団に分けられており、ヒガシシマドジョウ、ニシシマドジョウ、オオシマドジョウ、トサシマドジョウという名前がついています。 学名はまだ確定していません。

家に帰宅後早速撮影。写真の個体は斑紋、特に尾柄部のものと尾鰭にものから、ニシシマドジョウである可能性が高いと思われます。ニシシマドジョウは中部地方以西の河川に生息するとされていますので、どんぴしゃ。

この河川のニシシマドジョウは数が多く、ごく普通に見られました。尾柄部の斑紋は上のものがはっきりしており、腹側のものはあまりはっきりしていません。

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カワリハナダイ

2013年06月07日 20時56分15秒 | 魚紹介

毎日いろいろな魚を美味しくいただいていますが、それでも「初めて手にする」魚も多いのです。今回のカワリハナダイSymphysanodon katayamai Anderson, 1970も初めて手にした魚です。

「~」ハナダイといえば、スズキ目ハタ科魚類のいちグループのことを指す場合が多いのですが、このカワリハナダイはカワリハナダイ科という、独自の科に含まれています。カワリハナダイ科の魚は世界中で1属12種が知られ、日本では近年報告されたツキヒハナダイを含め、3種が知られています。

ハタ科の魚との大きな違いは、外見からはわかりにくいです。では口を開けてみましょう。下顎の歯がある面に段差があります。これがハタ科の魚と見分ける大きなポイントとなっています。

体側の模様は獲れてすぐは鮮明でしたが、我が家に到着後はわかりにくくなってしまっていました。この写真はフラッシュをたいて撮影しています。もともとは鰓蓋付近からはじまり、体側に走る、太くて目立つ黄色縦帯があり、頭部や、尾鰭にも黄色域があります。その尾鰭上下両葉は長く伸びており、腹鰭の第1軟条も少し伸びています。

 

カワリハナダイ科の魚は分類学・系統的位置がなかなか定まらないグループです。骨学的にはフエダイの仲間と近縁とされ、実際にハマダイ Etelis coruscans Valenciennes, 1862(写真) との類似性が強調されていたことがあったようです。一方、近年ではホタルジャコ科の魚と近縁なのではないか、ということも示唆されているようで、この議論はまだ続くようです。

●食する

カワリハナダイは美味しいのか?見た目はピンクで黄色い線があってなかなかおいしそう、ということで食べてみました。今回は刺身。体長で20cmもない小魚だから量は少なめ。もっとも、近縁ではないかとも言われているホタルジャコ科の魚も多くの種が20cm前後かそれ以下ですが。ということで、食べてみます。一言。

「甘い!」

です。意外なことに甘味がありました。一緒に食べた人は、「魚というよりエビを食べてるよう」というのが感想でした。そして食感。かなりもちっ、としている。この食感はたしかに以前食したワキヤハタのそれとなんとなく似ているように感じました。

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ミヤケヘビギンポ

2013年06月06日 22時13分44秒 | 魚介類採集(海水)

写真の魚は普通のヘビギンポではありません。ミヤケヘビギンポEnneapterygius miyakensis Fricke, 1987と呼ばれる種類で、世界でも三宅島と八丈島の海にのみ、生息する種類です。

ヘビギンポの仲間は意外と種類が多く、和名がついているものは27種類いますが、このほかにも未記載、あるいは国内から標本が得られていない種類が多数あるようです。本州沿岸のタイドプールでも一部の種類ではあるのですが採集でき、伊豆諸島、沖縄、小笠原まで行きますとさまざまな種類が見られます。

ミヤケヘビギンポは青森県~沖縄県まで広い範囲に分布するヘビギンポにそっくりです。一見見ただけではヘビギンポとほど変わらないように見えます。採集してみた際に、あれ、なんかやけに赤いヘビギンポだなあ、とおもいつつも、この仲間はよく色彩を変えるので、無視していました。

別の個体が輸送中に「あがって」しまっていたので顕微鏡で細部を観察してみました。ヘビギンポの仲間は案外酸欠に弱い面があります。運動量が多いからでしょうか??

眼の前に「前鼻管」というのがあり、それには皮弁がついています。写真の中、矢印で示したのがその皮弁です。この皮弁が3つに分岐しているのが、ミヤケヘビギンポの特徴です。ヘビギンポは、これが2つに分岐しています。

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