今日は比較的珍しい深海性の変わった魚のご紹介です。
チョウセンバカマBanjos banjos (Richardson)です。
チョウセンバカマは私も初見の魚でした。この魚は、トロ箱の中にテンスや、クラカケトラギス、ヒメジ、イサキなど所謂「雑魚」の中に混ざっておりました。こういう、複数の魚が一つのケースの中に入ってるのを見るのは、魚好きにはたまらないものでしょう。「宝の山」といった感じです。私ももちろん即買い!
最初この魚はちらっとしか見えず「カゴカキダイみたいなのがおるな」程度の認識でしたが、その後袋へ魚をうつすときに私にとって初見の「チョウセンバカマ」とわかり気分上々↑↑という感じでした。初見の魚はうれしいものです。
このチョウセンバカマ、漢字では「朝鮮袴」と書きます。由来はよくわかりません。チマチョゴリを連想させるとか、そのようなことが書かれたブログや、ウェブサイトなどもありましたが、確かな答えは見られませんでした。また「トゲナガイサキ」という別称もあります。こちらは「棘長鶏魚」でしょう。棘の長いイサキのような魚、という意味ですね。ただチョウセンバカマ科魚類はイサキ類とはあまり近い分類学的位置にはないようです。体の形状などはツボダイにも似ているような気はしますが・・・。
チョウセンバカマ科の魚は世界で1科1属1種という大変小さなグループです。普段は水深200mほどの深海にすみ、底曳網で漁獲されますが定置網などでも漁獲があるようです。食用になりますが、あまり美味ではないとのことです。
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