水深が結構浅い場所が多く、のぞいた限りでは魚はあまりみかけない。
しかしタイドプールをのぞいたり、岩をひっくり返すと思いのほかいろいろな魚の姿を目にすることができた。
まず浅い潮溜まりの大岩をどかせばハゼ科のアゴハゼChaenogobius annularis Gill,1859が手網に入った。アゴハゼは全国どこでも見られる、なんて思ったら大間違い。四国では見たことがなかったのである。四国では近縁種のドロメが多く、本種は見られなかった。サイズは4-5cmと小さい。
泥が堆積しているような場所ではこのミミズハゼLuciogobius guttatus Gill,1859が入った。体長3cm、採集したときは黒っぽいが、撮影用水槽では茶色っぽくなり、飼育水槽ではまた黒っぽくなる。ただこれは本当にミミズハゼなのだろうか。この仲間にもいろいろいてややこしいのである。
ハゼの仲間はこのほかヤハズハゼ、クモハゼの姿を見ることができたが撮影はできなかった。前者はあまりにも小さく網の目をくぐってどこかへ行ってしまった。初採集の魚だけに悔やまれるものであった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます