尾鷲魚市場で見かけたカワラガレイPoecilopsetta plinthus (Jordan and Starks, 1904)です。
カワラガレイは、八幡浜では殆ど利用されていないようですが、尾鷲ではこのような小型のカレイ類も持ち帰り、木箱にならんで、セリにかけられています。もっとも、この種類だけではなく、いくつかの種のカレイが混ざって一つのトロ箱の中に入っているような感じではありましたが。この中にはほかにガンゾウビラメ、ヤナギムシガレイ、ミギガレイが入っておりました。全長は142mm、成魚では体長150mmになるということで、成魚に近いサイズでしょうか。
カワラガレイは従来カレイ科に入れられていたものですが、最近はカワラガレイ科という独立した科のものとされてることが多いです。同じように独立した科とされる、ベロガレイ科の魚にもよく似ていますが、無眼側にも胸鰭があることでベロガレイ科の種類と見分けられます。写真でも見えにくいですが、胸鰭がうつっていますね。また有眼側の側線が大きく曲がることや尾鰭の黒色斑が2個で目立つのも特徴です。
カワラガレイは小型種ですが、尾鷲で立ち寄った干物屋さんでは、本種をミギガレイ同様に干物にしておりました。我が家でも軽く乾燥させ焼いて食べてみましたが意外と美味しく、捨てるのはもったいない魚です。
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