スズメダイ科の魚は熱帯・亜熱帯海域に数百種もおり、サンゴ礁域を代表する魚です。多くがインド・太平洋の熱帯~亜熱帯域にすみ、日本でも100種以上が分布しています。
このブルーバックダムゼルPomacentrus simsiang Bleekerは西部太平洋域に多く見られるスズメダイ科の普通種。日本からは残念ながら確実な報告がまだないよう。「世界の海水魚」で「シムシアンダムゼル」の名前が使われ、その名前で呼んでるダイヴァーさんや、アクアリストさんもいることでしょう。
本種もソラスズメダイ属の魚で、幼魚と成魚では色彩が大きく変化します。本種の幼魚は黄色っぽく、背鰭には青く縁取られた円形、もしくは崩れた形の暗色斑があります。しかし成長するに従って薄くなりやがては消えてしまいます。
幼魚は観賞魚としてもたまに流通はあるようです。ただし良く似たものもいくつかあり、アクアリストの間でも混同されているケースがあるようです。生息域はごく浅いサンゴ礁域で、釣りでも釣れるとのこと、丈夫で飼いやすい魚なのは間違いないでしょうが、また気が強いというのも間違いはないと思われます。
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