4月は頻繁に更新する予定でしたがなんともぶろぐの更新の少ない月になってしまいました。忙しかったり顔が腫れたりシマヘビさんに痛い一撃をくらい回復が長引いたり体調もよくなかったりで散々な月でした。
写真の魚はヒレグロといいます。カレイ科の魚で「ヒレグロ」が標準和名。「ヒレグロガレイ」は標準和名ではないので注意。ヒレグロナメタという名前でも販売されています。基本的にナメタというのは地方名でナメタガレイと呼ばれるもので標準和名でいうとババガレイ。属が違うのです。英語名もBlackfin flounderで、和名と同様。ヒレグロ属は世界で3種類が知られており、以前に大西洋の「ウィッチ」ことタイセイヨウヒレグロを紹介したことがあったし、ヒレグロそのものも5年前にこのぶろぐで紹介してきたことがあったりと、このぶろぐにおいては過去にもなんどか出てきておりました。写真は5年前よりもうまく撮影できたと思います。体は薄い茶色で、鰭の縁あたりは黒い色です。
無眼側も鰭の縁辺は有眼側のように黒っぽくなっています。そして本種は無眼側頭部に大きな特徴があります。
無眼側の頭部には粘液孔のくぼみがあります。これはヒレグロの重要な同定形質とされています。粘液孔とされていますがそれはどのような成分なのかはわかりません。この孔があることでヤナギムシガレイと見分けることができます。
ヒレグロは底曳網で結構な数が漁獲されています。今回は愛知県産ということでしたが、普通は千葉県房総半島以北に分布しています。愛知県にも本種がいるのか、それともよそで漁獲したのを愛知県の業者が愛知県産として売っているのかはわかりません。本種は干物、唐揚げなどで美味で今回は唐揚げで食しました。前回のアラスカキチジ同様下手な写真になってしまいましたが、味自体はやはり良かったのでした。
おまけ。
咬まれたところが痛かったのですが、咬まれたところからこんなものが出てきました。無毒のしまへびさんとはいえ、かなり大きな牙を有しています。
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