魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ミシマオコゼ

2023年04月21日 23時55分59秒 | 魚紹介

10年ぶりくらいにぶろぐに登場。ミシマオコゼ科・ミシマオコゼ属のミシマオコゼ。

ミシマオコゼはいつも海底でじっとしている底魚である。生息水深は幅広く、浅瀬から深海にまで見られるが今回は深海エビなどを漁獲する「トントコ漁」と呼ばれる底曳網漁業によって漁獲されたもの。ということはおそらく水深200mを超えるような水深から漁獲されたものと思われる。ほかにもクダヒゲエビ類やナミアイトラギスなども一緒に漁獲されていた。これらも深海の生き物たちである。もちろんもっと浅い場所からも漁獲されるしダイバーによってもしばしば観察される。釣りでもまれに釣れるが、釣り人が本種をみても何の魚かわからず、フグのような毒魚ではないかと勘違いして逃がしてしまうことも多い。

ミシマオコゼといえば鰓蓋の後方にある大きな棘が特徴である。鋭く強い棘なので深く突き刺さないように注意。これは鰓蓋棘ではなく擬鎖骨棘と呼ばれるものである。ミシマオコゼやメガネウオなどでは明瞭であるが、不明瞭な種もいる。さて、ミシマオコゼは昔はそれほど多くは利用されていなかったようだが、現在はそこそこ値段がつくようになっている。なんにせようまいことが認知されたことはよいことかもしれない。

今回はそんなミシマオコゼを2匹送っていただいた。この大きなお皿でミシマオコゼ2匹分。2匹のうち1匹は小ぶりの個体であったが、大きいほうは卵を持っていた。刺身は薄く切ったほうが美味しい。肝は肝ポン酢で食べたがこれも美味である。ほか唐揚げなど様々な料理に使用できる。ミシマオコゼ科の魚は今回は2種送っていただいたのであるが、もう1種はまた今度ご紹介したい。今回のミシマオコゼは鹿児島県 田中水産 田中積さんより。いつもありがとうございます!

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