我が家に初の2m超え魚類となる魚がやってきた。スズキ目・タチウオ科・ナガユメタチモドキ属のナガユメタチモドキ。
分布域は三大洋におよび、日本においては青森県、岩手県、相模湾、静岡県、紀伊半島、土佐湾の太平洋岸、日本海岸でも福井県や山口県からの記録があった。この個体も福井県越前町の産である。
この種の特徴は何といっても細長いこと。ナガユメタチモドキ属の魚は本種のみの1属1種であり、ユメタチモドキともまた別の属の魚である。ユメタチモドキとは体がえらく細長いことや、背鰭の鰭条数により区別することができる。
ナガユメタチモドキにも、タチウオの仲間であり、口には小さいが鋭い歯がならんでいる。ほかのタチウオ科魚類と同じく、動物食性で魚類をおもに捕食するようだが、今回は胃の中には何もはいっていなかった。タチモドキとは頭部の形状が異なり、両眼間隔に隆起があることによって区別することができる。
今回の個体は全長2114mmもあり、これは我が家にやってきた魚の中では最大のサイズである。長いわりには細身の体であり、重さは1857gであった。11月にやって来たムラサキギンザメ以来となる脚立の出番であったが、それより前に脚立を使ったのは2015年のユメタチモドキ以来である。来ないな、来ないなと思っていても、来るときにはまとめてやってくる。
刺身。これは脂がよく乗っていて美味しい。
塩焼き。これはタチウオと変わらない感じがするが、やはり脂がのっていて美味しい。
これはマスターグリさんよりいただいた個体。このほか都合上紹介できていなかったが(また後日紹介するかも)タナカゲンゲ、イノシシなどもいただきました。ありがとうございました。