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この赤色の綺麗な魚は、クルマダイという種類の魚です。キントキダイ科の魚の一種で、丸い体と、大きな丸い眼が特徴です。
クルマダイはやや深い岩礁域に生息し、各種底曳網漁業や、釣りなどによって漁獲され、ほかのキントキダイ科の魚と同じく食用になっております。大きいもので25cmほどでしょうか。この個体は底曳網漁業によって漁獲されました。やや深海性の魚で、成魚は水深100~200mの場所に多くみられる種類です。
クルマダイにそっくりな魚に、ミナミクルマダイというのがいますが、このミナミクルマダイはその名の通り南方の種類で、尾鰭、臀鰭、背鰭軟条部後縁が黒く縁どられているのが特徴です。また鱗の様子も異なります。クルマダイは鱗の縁辺に針のような細い突起がみられますが、ミナミクルマダイではあまり発達しません。
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上記個体の鱗です。頭を右に置いたときの鱗の様子、縁辺に小さな棘がめだちます。下の目盛は1mm単位です。
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今回は成魚のほか、体長6cm前後の幼魚も入りました。幼魚は体が黒っぽく、親よりもさらに丸い体をしています。幼魚は背鰭と臀鰭の軟条部、尾鰭に小さな黒色点が入ります。また生息水深も親魚より浅く、ダイバーによって水中写真も撮影されています。
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上記個体の鱗です。やはり目盛は1mm。小さくても、鱗の棘は明瞭です。ミナミクルマダイの幼魚については、私はよくわかりません。
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こちらがクルマダイの刺身。意外ととれる身の量は少なかったのですが、美味でしたー!!