ショウサイフグは宇和島では見なかったのですが、昨年、下関で釣れ、今回静岡でもお目にかかることができました。
ショウサイフグは見分けが難しいフグの仲間ですが、体側の白色斑が細かく、大きな黒色斑がないこと、眼の下に細かい斑点があること、そして体表の小棘がないことなどで区別できます。
ショウサイフグもほかのフグ同様に内臓に毒があり、本種の場合は筋肉にも弱いですが毒があります。ショウサイフグは東京湾からは専門の釣り船もでるほど人気の釣り対象魚ですが、処理は基本的に釣り宿が行うようです。間違っても素人がさばかないようにしたいものです。
こちらはショウサイフグによく似た「ナシフグ」という種類です。ナシフグは瀬戸内海や日本海西部、東シナ海、有明海などに多く生息するフグで、静岡ではなかなかお目にかかれない種類。このフグの場合毒性が地域によって変異があるため、一部の地域以外で獲れたものは食用としての流通が、できないことになっています。もちろん素人がさばくものではないです。ナシフグの体側の暗色斑は明瞭で、その縁辺が白く縁どられています。