アナゴ科のゴテンアナゴAriosoma meeki (Jordan and Snyder, 1990)です。アナゴの仲間は体が細長いのが多いのですが、この種類はなんというか、「太くて短い」??
ゴテンアナゴは、マアナゴなどの仲間と異なりホンメダマアナゴ亜科と呼ばれる亜科に含まれています。ホンメダマアナゴ亜科の魚は6属からなり、本種をふくむゴテンアナゴ属が最大の属です。
日本には2属5種がしられ、メダマアナゴを除きすべてゴテンアナゴ属の種です。
ゴテンアナゴは、眼の後縁に2つの暗色斑点があること、後頭部に感覚孔がないことなどが特徴としてあげられます。臀鰭の色彩は縁辺が暗色になります。
マアナゴなどと比べて産業上の価値はあまり高いものではないのですが、産地では食用となっています。肉は焼いたり煮て食べると美味、卵も煮て食べられます。