1月7日
この日は数が激減した底生魚「ゼゼラ」の調査です。淡水魚の宝庫だった「わんど」がショベルカーで埋め立てられてしまいました。直ぐ近くの水路を調査します。2005年にはこの場所でゼゼラを採集しましたが、2006年にはイトモロコとオイカワのみで、ゼゼラはいませんでした。
2年ぶりのゼゼラです!川底はヘドロで、硫化水素を発生していましたが、魚は沢山いました。ゼゼラはこのような場所に多いのかもしれません。長期飼育にチャレンジしたいと思います。
イトモロコも沢山いました。イトモロコもゼゼラもコイ科カマツカ亜科に属します。私が調査した河川ではこの2種のほかにカマツカを見ることができます。カマツカは1月3日に見つけました。
この日は他にメダカ、オイカワ、カワムツ、フナ属も採集できました。
今回の調査ではゼゼラは複数確認できましたが、工事は続けられており、今回の水路も埋まってしまうかもしれません。2005年には同じ水路でカゼトゲタナゴも採集しましたが、今回の調査では見ることができませんでした。わんどの中にすむ二枚貝がいなくなってしまい、繁殖ができなくなった可能性もあります。オイカワやヨシノボリは本流を主な生息地にするため、あまり影響無いように見えましたが、イトモロコ、ドンコ、タナゴ類、ゼゼラ、メダカなど水草に隠れるようにしてすむ魚たちには厳しい環境になってしまったように見えました。
これからも調査を継続したいと思います。
この川で発見した魚類
ウナギ
ナマズ
コイ(移入?)
ギンブナ
フナ属の1種
オイカワ
カワムツ
ヌマムツ
タイリクバラタナゴ
カゼトゲタナゴ
タカハヤ
ムギツク
モツゴ
カマツカ
ゼゼラ
イトモロコ
ドジョウ
ヤマトシマドジョウ(型不明)
アユ
サケ
メダカ
オヤニラミ
ブルーギル
ドンコ
トウヨシノボリ
シマヨシノボリ
ゴクラクハゼ
チチブ類の1種
赤文字がわんどで確認できた魚種。わんどが小魚にとってどのくらい大切かが分かる。