2020/5/2放送
世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。
ソロモンという王のことをご存知でしょうか、聖書を読んだ事のない人もソロモンという名前を聞いたことがあるかもしれませんが、伝説上の人物と思っておられる方が多いのではないでしょうか。しかしソロモンは実在の人物であり、聖書には実在したソロモンがどのようなことを行ったのかが記されています。それはいわゆる英雄物語ではありません。聖書はソロモンの悪いところも語っています。今日から3回にわたってソロモン王についてお話しします。
一回目の今日は、旧約聖書の列王記第一3章からお話しします。3章には、ソロモンが神から知恵をいただいて、イスラエルの国を正しく治めたことが語られています。ソロモンはどのようにして知恵を手にいれたのでしょうか。王となったソロモンは、父ダビデ王と同じように神を愛し仕えるようとしました。ソロモンは千匹の全焼の捧げものを神に捧げました。するとその夜、神が夢の中に現われて言われました。
「あなたに何を与えようか。願え。」
それでソロモンは言いました。
「神様、あなたはこのしもべを王としてくださいました。どうぞ私が善悪を判断して、あなた様の国を正しく治めるために知恵をしもべに与えてください。」
その願いは神の御心にかない、神はソロモンに知恵を与え、さらに富と誉れをお与えになりました。
どうして神はソロモンに知恵を与えたのでしょうか。それは彼の願いが神の御心にかなったからです。なぜソロモンは神の思いと一致することができたのでしょうか。それは願う前のソロモンの姿勢にあります。ソロモンは神を愛し仕えようとしていました。その姿勢は全焼の捧げ物を神に捧げることに表されています。捧げ物を捧げることは神への礼拝でした。そして特に全焼の捧げ物は神に仕える献身の意志を表すものでした。ソロモンは神を愛し仕え、礼拝を捧げることによって神の思いにかなうことを願うことができたのです。
( PBA制作「世の光」 2020.5.2放送でのお話より )
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