2025/4/2放送
「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けしています。
コミュニケーションは相手に共感することが大事、とよく言われます。
しかしある人がこんなことを言っていました、「泣いている人と一緒に泣くのは難しくない。でも、自分より先に昇進した同僚と一緒に喜ぶなんて、とてもできない。」 正直な発言だなぁと思います。
聖書に、自分が継ぐべき王の座を親友に奪われた人が登場します。その人の名前はヨナタン。彼は王子で、ゆくゆくは王となるべき立場にありました。
ところが羊飼いの家の息子ダビデがその道を阻みます。ダビデに野心はありませんでしたが、神様はヨナタンではなくダビデが王になるべきだとお考えになりました。
またダビデ自身も王として相応しい資質と信仰を兼ね備えていたのです。神様は無名のダビデが国王となる道を開くため、戦いの場でダビデに華々しい勝利を授けます。
それを見たヨナタンはどうしたでしょうか。何とヨナタンはダビデを尊敬し、友情を示したのです。そしてダビデに、「あなたこそ王になり、私はあなたの次に立つ者となる。」とまで言います。
なぜヨナタンは親友の成功を喜ぶことができたのでしょうか。
実はヨナタンは神を信じ、神と共に生きていました。神様が喜ぶことを神様と一緒に喜び、また神様と共に相手を愛する人間関係を築きました。こんな風に、心の中にいつも神様がいたので、ヨナタンは自分の人生を安心して神様に任せることができました。たとえ王位がなくなっても、神様は自分に最善をしてくださる、と信じることができたのです。なので、平安な気持ちで友の成功を喜ぶことができました。
良い人間関係の基本は、人への共感以上に神様と心を一つにすることだ、とヨナタンの生き方から学べるのではないでしょうか。
ぜひ聖書をお読みになって、良い人間関係のカギを発見してみてください。
( PBA制作「世の光」 2025.4.2放送でのお話しより )
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