♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■遺骨も遺体もない死者 /水谷 潔

2024年07月08日 | Weblog

2024/04/01放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、今週、番組を担当する愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。

 19世紀末のこと、インドで歴史的発見がありました。一人のイギリス人が、仏教の創始者であるお釈迦様の遺骨を発見したのです。
 やがてその遺骨は仏教国タイの王様に寄贈され、さらに日本にも分骨されました。名古屋市にある覚王山日泰寺は、その遺骨を安置するために建てられた日本でも唯一の宗派を超えて運営されるお寺なのだそうです。古来、お釈迦様の遺骨は「佛舎利」と呼ばれ、信仰の対象とされてきました。

 それに対してイエス・キリストの遺骨はありません。なぜでしょう?

 イエス様が十字架で死なれて三日目のことです。新約聖書マタイの福音書28章によれば、二人の女性が、イエス様が葬られたお墓を訪ねます。

 すると大きな地震が起こり、神様からの使いが天から降りてきて、女性たちに言います。「十字架につけられたイエスを探しているのは分かっています。ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです。さあ、納められていた場所を見なさい。」

 イエス様はよみがえられたのです。生きている人を墓の中に探しても無駄です。遺体が納められていた場所は空でした。その後、よみがえられたイエス様は約40日に渡り何度か人々の前に姿を現され、天に昇ってゆかれました。
 ですから、地球上にはイエス様の遺体も遺骨も存在しません。その意味でイエス様は遺体も遺骨もない死者となったと言えるでしょう。 (※ かつての死者)

 そのイエス様は天に昇られる際に、こう約束されました。「見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます」。イエス様はよみがえられ、天に昇られました。同時に、イエス様は、目には見えなくとも信じる者といつも共にいてくださいます。

 イースターとは、このイエス様のよみがえりをお祝いする時です。

 マタイの福音書28章6節は言います。「ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです」。

 墓を空っぽにされたイエス様は今も生きて働いておられます。そして、信じる者と共に歩んでくださいます。

 

 ( PBA制作「世の光」 2024.4.1放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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