♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■とんでもないこと / 山中直義

2013年01月15日 | Weblog
2013/1/15放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。今日は旧約聖書創世記44章から、「とんでもないこと」と題してお話をさせていただきます。

 44章7節 「すると、彼らは言った。『あなたさまは、なぜそのようなことをおっしゃるのですか。しもべどもがそんなことをするなどとは、とんでもないことです。』

 この「彼ら」とはヤコブの12人の息子の上の10人を指しています。彼らは盗んでもいない杯を盗んだという嫌疑をかけられ窮地に追い込まれていたのでした。そしてこの兄たちを窮地に追い込んだのは11番目の息子・弟ヨセフであったと聖書は言います。

 この時から22年前、この10人の兄たちは何も悪いことしていない弟ヨセフを奴隷としてエジプトに売り渡すというとんでもない罪を犯していました。そしてその罪を隠し、ごまかしたまま今日まで歩んできたのでした。しかし神様はそんな彼らを真の悔い改めに導き、本当の再出発へ導こうと懸命に関わり続けておられたと聖書は言います。そんな導きの中、神様はヨセフをエジプトの地で守り、総理大臣の地位にまで置いていてくださったのでした。ヨセフもまた兄たちを赦し、彼らに真の悔い改めと再出発の機会を与えようとこのように関わっていたのだと聖書は教えています。

 そしてヨセフが仕組んだ通りその杯は一番下の息子・12番目の息子ベニヤミン の袋から見付かりました。その時、兄たちはこう言いました。「神がしもべどもの咎をあばかれたのです。」 (創世記 44章16節) もちろんベニヤミンが杯を盗んだ訳でもありません。兄たちが盗んだ訳でもありません。しかしこの思いもよらないこと、彼にとってはとんでもないことを通して、兄たちは過去に犯したとんでもない罪ともう一度真剣に向き合う機会を得たのでした。そしてこの後、本当の悔い改め・和解・一致へと導かれていく一族の姿を聖書は描いていきます。

 私たちの人生にも思いもよらないこと、とんでもないことが起こることがあるかもしれません。しかしその背後には私たちに何とか真の悔い改め・再出発を与えようとする神様の深い愛があるのだと聖書は教えています。神がしもべどもの咎を暴かれたのです。真の悔い改めに導いてくださる神様の恵を信頼してください。

(PBA制作「世の光」2013.1.15放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


****** このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

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