世の光の時間です。 いかがお過ごしでしょうか。 福井 誠です。
今日のバイブル・メッセージは「主が正しい、また良いとみられること」です。 それでは、聖書の中の申命記6章17節から18節までを読んでみましょう。
「あなたがたの神、主の命令、主が命じられたさとしとおきてを忠実に守らなければならない。主が正しい、また良いと見られることをしなさい。」
今日読んだのは旧約聖書に納められた申命記という書物からのことばです。 少し歴史的な背景を説明しましょう。
旧約聖書の時代、イスラエル人は400年間エジプトの国で奴隷とされていたことがありました。 モーセという指導者に率いられてエジプトを脱出したのですが、神が導かれたその地には既に別の民族が住んでいました。 そしてイスラエル人は入るのを拒まれ、なかなか自分たちの故郷に戻ることができないでいたのです。 エジプトを脱出してから40年間、こうしてイスラエル人は荒野をさまようことになります。
しかしそれは無意味にさまよった40年間ではなく、イスラエル人にとって大切な期間となりました。 というのも神に愛された神の民としての自覚と使命を養う時となったからです。 そして神の民としての考え方や生き方を教えられるためにイスラエル人は神からさまざまなことを語り聞かせられます。 それが申命記という書物になった訳です。 ですからイスラエルの人たちは「あなたがたの神、主の命令、主が命じられたさとしとおきてを忠実に守らなければならない。」と申命記やその他の書物を繰り返し語り聞かせられることになります。
今日、日本人にはこのような考え方や生き方を教えるテキストというものがありません。 めいめいが自分の目に正しいと思うことを信じて生きている。 つまり自分中心に生きているという現実があるかもしれません。 社会が様々な形で混乱し、争いで満ちてしまうのは自分の正しさのぶつかり合いのためなのかもしれませんねえ。 天地万物をお造りになり、この世界を公平に支配しておられる主が正しいまた良いと見られることをする必要があるのではないでしょうか。
あなたにも聖書を読み、本当に従うべき正しいことがあることを知っていただきたいと思います。
(PBA制作「世の光」2009.7.23放送でのお話しより)
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