2023/7/26放送
「世の光」の時間です。今週のメッセージを担当します、お茶の水聖書学院の教師で、日本キリスト合同教会の大井満です。
先日、電車の乗り換えのために街を歩いていました。私自身はめったに通らないところでしたので、あちこち周りを見ながら歩いていたのです。すると、あるラーメン屋さんの前に大勢の人がいるのに気づきました。行列してラーメン店に入るのを待っている人々でした。30人くらいはいたでしょうか。私は行列してまでラーメンを食べることはしませんから、テレビでは見ていても実際に自分の目で見たのは衝撃でした。
けれども、ラーメンを食べるために行列している人々を見た時に私は神様のことを考えました。神様は私たちのために忍耐してずっと待っていてくださったのだと思ったのです。
ガラテヤ人への手紙4章4節から5節をお読みします。
「しかし時が満ちて、神はご自分の御子を、女から生まれた者、律法の下(もと)にある者として遣わされました。それは、律法の下(もと)にある者を贖い出すためであり、私たちが子としての身分を受けるためでした」
「時が満ちて」とありました。神様は時を待っていてくださったのです。人間を罪から救い出すための究極の方法を実現するその時を、ずっと待っていてくださいました。そして、今だ!というタイミングで、独り子をお送りくださったのです。今からおよそ2000年前、あのクリスマスの出来事です。
なぜあの時だったのか。ある人は言います。世界の共通語としてギリシア語が使われるようになっていたので、福音が世界中に伝えられるのに良いタイミングだったのだ。「すべての道はローマに通じる」と言われていたように、交通網が整備されていたからだ。そうかもしれません。でもそれなら現代の方がもっと良かったでしょう。高速交通網が整備され、インターネットで情報はあっという間に拡散します。ですから、そこには合理的な理由などないのです。私たちのタイミングではなく、神様のタイミングです。それまでずっと忍耐してくださった神様のタイミングで、神様は私たちのために救い主をお送りくださり、今も私たちが神様のもとに帰っていくのを忍耐して待っていてくださいます。
( PBA制作「世の光」 2023.7.26送でのお話しより )
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