♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ゆとり・落ち着き / 関根弘興

2014年10月27日 | Weblog
2014/10/27放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。今日も世界中の多くの人に愛されている旧約聖書の詩篇23篇からお話をして行きます。この詩篇の冒頭のことばは「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。」ということばです。どうぞこのことばを繰り返し心に刻み込んでいただきたいと思うんですね。

 さて今日は5節のことばを紹介します。
 「私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。

 ここでは敵に直面した時のことが書かれています。あなたにとって敵とは一体誰のことでしょう。敵とは、それは自分と立場の違いがある人々のことさしていると考えたらいいんですねえ。私たちは社会生活の中で立場の違う人にたくさん出会います。意見が違う、考え方が違う、そしてその違いによって争いにまで発展していく訳です。ですからここで言う敵とは戦いの時の敵と言うことだけではなく、普段の生活の中で様々な違いによってもたらされる人間関係の問題と考えても良いと思うんですね。

 私たちはそうした問題が襲うと落ち着いてなどいられなくなってしまいます。焦ったり動揺したりしてしまいますよね。心配や不安に襲われると食事が喉を通らないという事も起こりますよね。そんな時、主は食事を整えてくださる、つまり落ち着きとゆとりを与えてくださる、と約束しているんです。天地を創造された神様があなたの羊飼いになってくださるということは、人生の様々な困難に直面した時、私たちはあせり思い悩み不安に駆られてしまうわけですが、羊飼いなる主はそんな時に、あなたに落ち着きを与え勇気づけ元気付けてくださる方だと約束しているんです。

 そしてそればかりか、「頭に油を注いでくださる」と書かれています。「油を注いでくださる」とはどういう意味でしょうか。それは喜びを与えるということなんですね。また「私の杯は溢れています。」とあります。これは困難な時でも満ち足りる経験をしているということなんですね。

 実はこのことと似たようなことを新約聖書の後半の手紙の多くを記したパウロはこのように語っています。ピリピ人への手紙4章11節から。

 「乏しいからこう言うのではありません。私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました。私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。

 (PBA制作「世の光」2014.10.27放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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