♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■孤独の痛み

2010年06月22日 | Weblog

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2010/6/22放送

 世の光の時間です。 お元気でお過ごしでしょうか。 関根弘興です。 今日も爽やかに一日を過ごしていきたいですね。 

 ま、私たちは孤立したままでは人間らしい生き方はできません。 人間は、いろんな関係性をもって造られ、ま、時には一人静かに孤独になることはあっても孤立的に生きることは決して勧められていません。

 定年退職した御主人が退職後妻から言われたショックを受けたことばのベストテンというのがあるのだそうです。 第一は、こんなことばです。 「あなた、仕事どうするの?」だそうです。 「長い間お勤め御苦労様。」という労(ねぎら)いのことばがあってもいいですよねえ。 次はですねえ、「あなた、一日三度家で食事するの?」 これもきつい一言ですよね。 続いて「散歩したら?」とか「趣味でも持ったら?」「旅行にでも出かけたら?」というような、ま、突き放すことばが並んでいるんです。

 でもこうしたことばの前に、「一緒に」とか「共に」ということばが付け加えられるなら、その光景は全く違うものになると思いませんか? 人間の基本的な欲求は、生理的欲求 ---食べたり飲んだりするそういう欲求--- と共に、人間の充足するための欲求というのは、傍らに誰かが共にいて欲しい、という欲求なんですねえ。 

 しばらく前ですが、在宅ホスピスの働きをしている先生と話したことがありました。 「関根さん。 痛みにはいろんな痛みがあるんですよ。 ねちろん肉体的な痛みがありますよね。 また社会人なら病気になり、しばらくその社会の一線から退かなければなければなりませんから社会的な痛みもあるんです。 医療費もかさみますよね。 だから経済的な痛みもあるんです。 そしてそれだけじゃなく、病と自分一人で向き合わざるを得ないとき、孤独から来る痛みもあるんです。」と言われたんです。 孤独の痛み、それは現代人が抱える痛みの一つかもしれません。

 でも人がほんとに安心して生きていくためには、もちろん衣食住は必要ですが、しかしあなたの傍らに「共にいてくださる」存在を知ること、これがですねえ最も大切なんです。 それではいつも共にいてくださる方、そんな方はいるのでしょうか。

 聖書は私たちに約束していることは、「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」(ヘブル人への手紙 13章5節)と力強く語るイエス・キリストがいてくださる、ということなんです。 この方は私たちの汚い罪を背負われ、十字架につけられ、何と三日目に復活なさいました。 そして、今も生きておられる、と聖書は約束しているんです。 そしてイエス・キリストを信じ受け入れる一人ひとりに、「わたしはあなたを離れず、あなたを決して捨てない。いつも共にいる。」と約束してくださっているんですね。 

 (PBA制作「世の光」2010.6.22放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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