花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

明田川荘之氏のライブ探訪

2009年10月26日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
ほとんど私事であります。
昨日はすわ公園交流館主催のハロウィンパーティ2009があった。子供たちが指定の商店街を回り、店頭で「おまじない」を言うとお菓子がいただけるという趣向だ。今年は親も含めて「ありがとう」の言葉がほとんどの子供さんから聞けた。かわいい!良いことでありマス。
さて、夕方、JR駅前にある喫茶「FULL HOUSE」のマスター藤井君から電話があった。面白いライブがあるから聞きに来ないかというお誘いだった。
ジャズたるものに興味がない、知ったかぶりで陶酔して聞く雰囲気があまり好きではなかった。したがって生演奏など聞いたことがない。ほとんどお酒がめあてで伺った。
奏者は、東京の西荻窪で「アケタの店」を経営する明田川荘之氏。60歳に近い普通のおじさんだ。ヘルニアで困っている。近くの温泉へ行くのが楽しみとのこと。
彼は、「アケタ オカリナ」のオーナーであり、異端のジャズプレーヤーでもあるそうだ。
          
パンフレットの古い写真(昭和28年)を見ると、中央に彼の父親が写っている。彫刻家でもあった明田川孝氏は、音符で吹けるオカリナを初めて考案した。オカリナは陶器でできている。焼き上げると縮んで音が変わる。従来、楽譜での演奏は困難だった。二人飛んで右に座るのが、なんと弟子の宗次郎氏だそうだ。
さて、ピアノとオカリナを交互に操って演奏する明田川氏の演奏に驚いた。
曲名は「ジャズライフ」。聞いていると哀愁を感じさせる。音楽がこれほどまで重くドラマチックだとは思わなかった。
ピアノの音と共にビービーという音が聞こえる。「ナンジャロカ?」と思いよく見ると、なんと演奏しながら彼が、うなっているのだ。
やがて曲に乗ってくると、ひじで鍵盤をたたく。ドンドンたたく。若い頃は鍵盤に足をかけて弾いたそうな。これではピアノが壊れてしまう。
しかし、不思議と曲になっている。
オカリナ演奏にあたって、テープがうまく出ないので、曲のつなぎにまたピアノを弾き出した。オイラは「早よせんと、ピアノがもたん」とつぶやいて場内の失笑をかってしまった。
奏者によってピアノは変わる。なんと人生の哀愁を感じさせるものだと感心した。
ジャズプレーヤーは貧乏な人が多い。彼はジャズを愛する若者に救いの手を差し伸べている。彼の功績は大きい。と言うことでありました。
良い体験をいたしました。
FULL HOUSEの藤井君は、ジャズライブを始めて38年になる。

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