新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

青紫蘇や

2020年07月28日 06時37分57秒 | 写真と俳句

    青紫蘇や慕情は遠き母のこと    ひよどり 一平

  (あおじそやぼじょうはとおきははのこと)」

   ・・・・・・・ 

 亡き母との思い出の一つに、艦砲射撃の夜がある。六十余年も前のことだ。

 終戦の年の7月某日の深夜こと。父は仕事の関係で家にいなかった。

 アメリカ第七海隊の艦砲射撃を受け、大降りの雨の中、母が弟の手を引き、私は三歳の妹を抱いて山のトンネルへ逃げ込んだ。

 私は国民学校五年生で、弟は三年生であった。

 後で知ったことだが、その艦砲射撃は少し離れた軍需工場のある街を狙ったもので、わが町に被害はなかった。

 父母は既に亡く、母に手を引かれて逃げた弟も他界した。実家は、敗戦の後に生まれた末弟が継いでくれている。

 あの頃はかなりの食糧難で、狭い空き地に南瓜やさつま薯などを育てていた。

 紫蘇もあったかもしれない。

  ・・・・・・・

 今日は朝早くから東京へ。

 コロナ感染を考えれば行きたくないのだが、私の敵はコロナだけではない。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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