農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

多古T-S水田の今 - クモの活動

2015-01-18 09:41:23 | 日本不耕起栽培普及会

多古・三本入りT-S水田5セの水田は冬期湛水不耕起栽培8年目である。昨日次年度塾生になる女性の方が見学に来られ案内した。昨年から水田に広がったアカウキクサが水田全面に広がり、これまでの藤崎水田でのアカウキクサとのやり取りを思い出し心配は増す。ただ不耕起栽培を3年続ければ過去の水系や琵琶湖周辺では発生するのが当たり前であるし、葉の裏にシアノバクテリアという菌が寄生し空気中のNを固定するということが分かっているのできわめて自然なこととしてうけとめたい。

塾生との観察でこの寒い水田内でもイトミミズの観察を魚すくい網で確認するとやはりかなりの数で動きを確かめられた。またこの時期水面をすいすいと移動するクモを、塾生は最初アメンボウと言っていたがそれがクモであることを知っておどろかれた。それも水面を軽やかに移動する姿に感動していた。イネ株の周りで生活するトビムシが餌になるはなしをすると自然の世界に新たな面白さを感じたようであった。近くの慣行栽培の水田との比較で生き物の世界を確認していた。