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農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

春を伝える庭先の椿

2014-03-07 20:57:35 | 日本不耕起栽培普及会

自然体の庭、野生の椿がいつの間にか大きく育ち、毎年花を楽しませてくれる。また私の家の庭はできるだけ自然に近い状態での管理をしていて、雑草は妻が刈り取って同じ場所に単純に積み重ねるだけの扱いをしていて、岩澤信夫さんから大豆の種まき用の土について(1)カブトムシが餌にしたシイタケの原木が朽ちた後の土が最高(2)今の雑草の草を積み置きし1年後にすっかり土に返ったものがいいと教えてくれた。そこで4,5年(1)と(2)をいづれも試した結果いづれも同じ結果だった。

最近になって岩澤文庫の中の「宇宙からにんじん」赤峰勝人著の本を読んでいたら後者の(2)の雑草を積み置きした1年後の土が野菜を育てるのに最高の土だということが書かれていた。そこでは赤峰さんが長年化学肥料や農薬を使い続けた経験から、そこから脱出するまでの長い道のりを刻銘に記録していて深い感銘をうけた。またこの本には巻頭言で旭の阿部建設社長が(すでに故人になられたが)

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、聞くところによると阿部さんは大分の赤峰さんの所へ出かける途中の列車のなかで倒れられたと聞いている。旭は現在私の住んでいるところで阿部社長は顔見知りであった。


T-S水田の全貌そして日本アカガエルの卵塊

2014-03-06 06:54:05 | 日本不耕起栽培普及会

多古桜宮自然公園の駐車場の側の一番奥に位置する谷津田の湿田である。機械の入りにくい雑草の多い厄介な水田とみなされていた。7年目の不耕起を続けるうちに岩澤信夫さんが推奨できる水田に近づいている。良く見ると希少生物であるイチョウウキゴケも混ざっている。わがままを言えば収量が10aあたりで5俵行かなかった。谷津田の太陽が3割は少ないということもあるがもう少し取りたい気もある。ほとんど無肥料に近いデータである。

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多古T-S水田アカウキクサと藻類の饗宴

2014-03-06 06:28:32 | 日本不耕起栽培普及会

不耕起栽培・冬期湛水7年目ですが水田の形が理想的な形を作り芸術的ですらある。人間が絵筆を操るよりももっともっと芸術的に私の目にはうつる。昨年の秋からワラを水田に返し光合成細菌や乳酸菌を含むモミガラ堆肥を2回ほど散布した結果がこのような水田の再現である。アカウキクサがあり、アオミドロの藻類で覆いつくされている。そして20数個の日本アカガエルが卵塊を形成している。

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小動物が安心してすめる環境が鳥にも伝わる

2014-03-05 06:23:48 | 日本不耕起栽培普及会

根穴構造やグロマリンの存在が不耕起栽培の持続で形成されることであるが、結果として植物プランクトン、動物プランクトンの安定した生活空間を確保し食物連鎖で水田における頂点である鳥が日常的に彼らの生活の場になる。藤崎水田ではふゆには以前からタシギがやってくる。本来1ヘクタールに3,4羽が常識といわれるが、藤崎水田では40アールの水田に20,30羽が当たりまえである。コハクチョウもすでに10年前から飛来が確認され冬のお客様として愛鳥家のアングルにおさまっている。

切りわら、切り株そこにトビ虫の存在、それらが藻類を形成する。意外と単純なサイクルが作用しているように考えられる。