農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

不耕起栽培の全容(3)

2014-03-13 07:07:25 | 日本不耕起栽培普及会

水田で秋湛水の前に米糠を散布、米糠が調達できない場合は光合成細菌で発酵させたモミガラ堆肥でもよいが散布することでイトミミズが活発に活動する、同時にユスリカやアブの幼虫も土の表面で活動しトロトロ層の形成に加わる。ユスリカやアブは成虫になると地上に飛来する。トンボのヤゴも同じで多古の水田ではオオアオイトトンボなどの希少のトンボも羽化する。2月から湛水することでカエルが産卵する。周辺の水田には水がないため冬期湛水の不耕起水田はカエルの格好の産卵場所となり、1水田で50個、100個が当たり前となる。そこで発生したオタマジャクシがまた土を嘗め回しトロトロを形成する。しかしこの3年ほどオタマジャクシに異変がおきている。原因が今の所はっきりしていないがその後のカエルに成長する障害があるらしく一部激減している。神崎の水田周りでもイナゴやバッタの発生が少なくなっている。ほんの2,3年の傾向であるが周辺で散布される農薬の影響かもしれない。数量的な観察が必要である。