農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

冬期湛水と不耕起栽培これと雑草との関係

2014-03-21 07:17:33 | 日本不耕起栽培普及会

水田に水が入ることで雑草がおさえられる。特に畑雑草といわれる草は水を途中で切られることでそこに存在する雑草の種は発芽してくる。したがって冬期湛水で秋のうちから水田に水をたたえることで雑草は生えなくなる。印旛沼とか琵琶湖周辺とか元々沼の周辺の水田地帯は自然状態で湛水が当たり前であった。ただみずの存在を自然のままにしておけば場所によっては深い田んぼであり作業性は悪くなる。香取の藤崎芳秀さんの地域でも昭和35,6年頃までは水路で船が足代わりに使われていた。平坦な平場地帯であるから基盤整備が行われて利根川の砂を水田に50センチも堆積して現在の機械の入る水田に改善された。基盤整備が初期であったから暗渠設備は施されていないが給水は蛇口で川のみずを取り込み、段差のある排水路に水を流す構造になっている。魚などの生きものは自由な行き来はできない。昔メダカのがっこうと一緒の活動をしていたときには近在の土水路に生息するメダカを捕獲して水田にはなしたり、秋に水田の水を落としたとき大量のメダカが排水路に流れ落ちるのを捕獲してフロ桶の古いのに入れて冬の間飼育していた。このメダカを春先田植えと同時に水田に放すと6月には数万匹に増える。私は2001年6月9日この藤崎さんの水田に始めて生徒を連れて見学に訪れたがその時すでに水田で泳ぎ回るメダカを見て感動した、その結果この不耕起栽培のイネ作りにはまってしまった。その後多古でもっと原始的な谷津田の池のある田んぼでメダカの行き来できる水田で米をつくってjる。いづれにしても湛水にすることで雑草は押さえられることは確かであるしメダカやドジョウなどの淡水魚は生きつづける環境となる。その分彼らが生きつづけるための配慮は必要となる。