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農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

有機肥料と化学肥料についてその4

2014-01-07 09:08:14 | 日本不耕起栽培普及会

錯体か、キレート化という言葉の意味?学生の頃礫耕栽培で菊を作ったことがある。石英砂を入れてホウ素の欠乏を起させ菊に発生する花枯れ病を発生させる再現実験であったが、その時鉄を微量であるが吸収させるときキレート鉄を使った。単に二酸化鉄や三酸化鉄では水に溶けないためキレート状にすることで植物への吸収をかのうとする。フルボ酸などが微生物菌と肥料成分の間に入って植物の根から吸収される。川の上流域で広葉落葉樹を植えることで河口域での魚が集まるという運動にもつながっている。自然界に存在する鉄は沢山あるが水に溶けない状態である。これが錯体とかキレート状になっていれば植物の根から吸収が可能で、落ち葉に含まれるフルボ酸が鉄とのつながりを引き起こす。回りまわって海に生息する魚に吸収されるという算段である。


有機肥料と化学肥料について其の3

2014-01-06 09:32:54 | 日本不耕起栽培普及会

昔干潟町のトマトハウスの篤農家が大量なモミガラを集め堆肥を作っていたが最後に過燐酸石灰を施し、発熱後固まり、そこに白っぽい菌が発生していた。これが放線菌と言って安定したステージをいじするという。佐倉市の和田地区で斉藤和さんが昔胡蝶蘭を栽培していた方が一昨年からトマト、イチゴに挑戦している。この方の家庭菜園向きにわずかなブドウを作っており、そこの土に放線菌が広がり雑草の侵入も抑えるほど安定した生態系を作っている。実るブドウも美味しく頂いている。ボカシの堆肥を作るとき、その地域の土着の菌を利用したいとき竹やぶを利用して笹が堆積し白っぽい菌の固まりを利用してそこから放線菌をとりだす。麹菌、酵母菌、乳酸菌、光合成細菌などさまざまな菌が自然界には自生しているが、直接菌の存在を感じる場面が少なく有機肥料と化学肥料と分断して人間のあたまで割り切って捉えてきたが、そのことが学問の世界でも間違った方向に進んでしまった。

最近音楽を聴いているとその世界は菌の世界とあい通ずる気がする。結果的に人間の世界を広げ豊かにしている。手作りのパンを焼き酵母の増量をしていると2時間単位で菌は倍倍ゲームをしている。音楽も躍動する気持ちを私たちに与えてくれる。


有機肥料と化学肥料について其の2

2014-01-05 09:02:26 | インポート

岩澤信夫さんは有機農法で畜糞を使った場合、抗生物質が大量に使われるために、人間が病気になったとき薬が効かなくなるから使用には工夫が必要であるとしている。

渡邉格さんは天然の酒種パンを作る際の麹菌を育てるのに畜糞を使った有機米を使ったのではうまく麹菌が育たなかった。「自然栽培米」が生命力のある米として大切であるとしている。菌のレベルまで立ち返っての実証はなかなか文献とかないので渡邉さんの体験は貴重なものである。改めて渡邉さんの本に敬意を表したい。

発酵化学肥料は立派な有機肥料である。という薄上秀男さんの記述も微生物によって化学肥料を発酵させるということであるが、この事実も貴重である。

これは岩澤文庫にある葉坂プラントにおいて微生物による発酵が人間の想像を絶する世界であることを知った。有機も無機もはっきりとした区別もなく自然界は受け入れている感じである。つづき


有機と化学肥料の見定めについて

2014-01-04 09:51:04 | 日本不耕起栽培普及会

戦後の化学肥料中心の時代から有機農業が盛んに見直される時代がやってきた時代、私も「土と健康」の読者となり全国大会に参加したものである。しかし大學の恩師からはあまりよい

反応はなかった。論争になったのは水の問題でH-2Oで当時電子水、パイウオータ、ウイズウオータなど水の分子を小さくして体内に吸収しやすくする原理で0.1パーセント以下のわずかな部分が分離するというものであるが、大學の恩師はそんなことの事実をみとめなかった。

現実的には遺伝子の変異にしても0.1、あるいは0.01パーセントの変異はありえるじじつである。今井孝さんが紹介する薄上秀男「発酵肥料で健康菜園」での有機肥料と化学肥料についてである。「土壌に有用微生物があることで微量要素、ミネラルが錯体化、キレート化して肥料成分が吸収される。発酵した化学肥料は立派な有機肥料である。」(微生物によって化学肥料を発酵させる。)つづき