農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

有機肥料と化学肥料について其の2

2014-01-05 09:02:26 | インポート

岩澤信夫さんは有機農法で畜糞を使った場合、抗生物質が大量に使われるために、人間が病気になったとき薬が効かなくなるから使用には工夫が必要であるとしている。

渡邉格さんは天然の酒種パンを作る際の麹菌を育てるのに畜糞を使った有機米を使ったのではうまく麹菌が育たなかった。「自然栽培米」が生命力のある米として大切であるとしている。菌のレベルまで立ち返っての実証はなかなか文献とかないので渡邉さんの体験は貴重なものである。改めて渡邉さんの本に敬意を表したい。

発酵化学肥料は立派な有機肥料である。という薄上秀男さんの記述も微生物によって化学肥料を発酵させるということであるが、この事実も貴重である。

これは岩澤文庫にある葉坂プラントにおいて微生物による発酵が人間の想像を絶する世界であることを知った。有機も無機もはっきりとした区別もなく自然界は受け入れている感じである。つづき